今回はレポは書けないかなぁと思っていましたし、終わった後にもメモも残さなかったので、今、私の記憶の中にある「感想」をつらつらとしゃべらせていただこうかなぁ、と。
ですので、とても「レポ」と呼べるものとはなっておりませんが、お付き合いくださる方がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願いします。m（ _ _ ）m

★★★ セットリスト ★★★
　WATER SCREEN
　SNOW！SNOW！SNOW！
　ボクの背中には羽根がある
　９９％LIBERTY

　― MC ―

　Back Fire
　Destination
　Arabesque〜千夜一夜の夢〜
　Love Me More
　Breath
　未完のラブ・ソング
　（― MC ―）
　たよりにしてまっせ
　永遠のBLOODS
　【AOZORA】
　（― MC ―）
　ダイアモンド・ストーリー
　あの娘はSo Fine (メンバー紹介)
　春雷

　― MC ―

　雪白の月
　Bonnie Butterfly
　Kissから始まるミステリー
　恋涙
　Anniversary
　WATER SCREEN
　ビロードの闇
　SNOW！SNOW！SNOW！

　― EC ―
　硝子の少年
　薄荷キャンディー
　９９％LIBERTY

今回のコンサは、正〜直に告白致しますと、気持ちがキンキモードに切り替われないまま突入してしまいました。個人的なことで申し訳ないですが、コンサート直前まで部活の大会があったり、昨年の夏からどっぷりはまってしまった女子バレーボールのことで頭がいっぱいだったり。

「こんな今の私の状態で、ちゃんとキンキコンを楽しめるのかなぁ。」
「もしかしてデビュー前から続けてきた『キンキファン』にもついにピリオド！？」

とまで考えながら見たコンサートだったんです。

私の心をすっかりキンキの世界へ持っていってくれたのは、キンキのコンサートが「さすが」で終わっていなかったことです。もう少し言うと、キンキコンって、毎回予想を裏切って、私の頭の中にあるものを越えてきてくれる。
「え！？今回はこうなの！？」とか「きっと一年前のキンキではこうはいかなかったよ〜。（；_；）」というものを必ず提供し続けてくれている。

だから私は「ずっとファンをやっている。」じゃなくって、「毎回ファンになっている」が正しいんだなぁって、改めて実感していまいました。（*＾＾*）
そんなキンキさんたちが、「さすが」と言えば「さすが」なんですけどね。（笑） 

●●● 舞台セット＆演出 ●●●
度肝を抜かれたのが舞台セットを含む「演出のクオリティの高さ」と、それをやろうとするスタッフを引き寄せる「キンキさんたちの引力」。

キンキのコンサートって毎回すごい数の、各方面のスペシャリストが集まっていると思うんですよ。でも、その方々って公の場にクレジットが出ていないのね、ということを、今パンフをあちらこちらめくってようやく気づきました。（＾＾；まぁ、そんな中でホンっトよくやってくれますよね〜。（*＾＾*）

★氷山★
パンフにもキンキさんたちの意図が書いてありましたが、まずは「氷山」。
はい。光ちゃんの思惑通り、私は「氷山」だけでかなり別世界ワールドにトリップしましたよ。（笑）

「氷山」って「冬のイメージで」とかいうのを通り越しているじゃないですか。「雪山」ならその辺にありますよ。でも「氷山」って！（笑）いったいどこの冬やねん！？ってことですよ。（笑）

私の中には一つ強烈な氷山のイメージがあって、まず会場に入ったとたんに、それを思い出しました。
とある舞台の物語のラストで、舞台全体が氷山に飲み込まれてしまう、というシーンがあったんですよ。（それもすごい大がかりなセットだったんですけどね＾＾）
なので「氷山」のイメージは「閉じこめられる」「飲み込まれる」。もう一つ言うと、そのストーリーと絡んだ印象なんですが「悲しみを封じ込める」。

まぁ、大阪ドームに足を踏み入れて最初に、こんなこと考えている私は特例だとは思いますが（笑）、でもみなさんおそらく「氷山」で受けるイメージって「喜怒哀楽」で言うと「哀」だと思うんですよね。
それはたぶん会場に入った人の、無意識下に刷り込まれるイメージだと思います。

コンサートが始まる前に会場で流されていたアイルランド民謡系の音楽。そして客電が落ちた後のオープニング「WATER SCREEN」の世界観も手伝って、さらにそのイメージは強められ、そこから始まる「SNOW！SNOW！SNOW！」の歌詞の世界！！
ただ単に「冬」のキーワードを並べたわけでなく、「悲しみを閉じこめる」という世界観でのリンク。
お見事！（*＾＾*）

それからまた、この「氷山」が優れもので。（笑）これを考えた人天才！と思いましたが、このセット、３つの使い方をしていたんですよねぇ。

１つ目は真っ白で冷たい氷点下の世界を表現する「氷山」。
２つ目は照明や映像をあてて映し出す「白いバックスクリーン」としての役割。（以前、剛さんプロデュースのおもちゃのレゴブロックで作ったようなカラフルなセットの時に「照明が使いづらいわ・笑」って光ちゃんが突っ込んでいたのを思い出しました＾＾）
３つ目がまた見事で、あの氷山は紙で出来ているものでしたから、その裏からLEDの映像を透かして出せる！という！紙の強度と光の透け具合の調節にかかった労力は想像に難くありません。（*＾＾*）

★お城★
で、セットで忘れていけないのが氷山の上にあったお城！！これがまたまた優れものでした！！
このお城、芸が細かくて、窓＆窓の中の照明付きなんですよね〜。（*＾＾*）
幻想的な白いお城に明かりが灯っているようにもできましたし、お城に当てる照明を消してお城自体を消してしまうこともできましたし、何より「９９％LIBERTY」のプロモとの符号を合わすように、バックの映像にお城の影だけを黒く浮き出した時には思わず「うまい！！(>_<。)」って心の中で座布団を出しましたよ。（*＾＾*）

★滝★
そして、やっぱり１番驚かされ、圧倒されたのが、あの「滝」です。（*＾＾*）

「Anniversary」でほんわかした後（去年のコンのみんなで合唱したことを思い出して胸キュンでした*>_<*）、またもや「WATER SCREEN」の世界に引きこまれていきます。

緑のレーザーの二つの模様が中央に集まったところから氷山が二つに割れ、舞台中央にすーっと暗闇が現れます。無音の世界が数秒あった後（「WATER SCREEN」はバックに流れていますが視覚的な静寂があります＾＾）、ゴォーという地鳴りのような音が聞こえてきたと思ったら、目の前に「荘厳」とも言える滝が吹き出します。
観客席からは「わぁ〜！！」という興奮のどよめきと拍手が、自然とわき起こりました。（*＾＾*）
このシーンは何度見ても胸をどーんっと突かれました。かなり強烈なパンチです。SHOCKの大桜に匹敵する衝撃かな。（＾＾）

この滝ね。そのまま水が真っ直ぐ落下してはなんともリアリティがない、ということが計算されているんですよねぇ。（＾＾）ちゃんと何カ所か後ろから迫り出している部分があって、そこにぶつかりながら流れ落ちている。そうすることで、「見た目」にも滝から繰り出される「音」にも、自然界に近いものが創られている。

そこからすっと現れるキンキ二人の影。神か仙人かっていうくらいの登場です！！（笑）心拍数も上がるってもんです！！コンサート本編終了後に虹を浮かび上がらせる演出も秀逸。（*＾＾*）

しかし、この滝は、いったいどれだけの専門のスタッフ（＆お金＾＾；）が結集しているんだろうと思うと感心しきりでした。それをわかっていて「マイナスイオン」とかギャグにしちゃう光ちゃんもすごいと思いました。（＾＾）だってねぇ。カウコンで単発的にただ流すだけじゃ意味ないですものね。（笑）