「G concert」　〜 ２４／７ 〜　感想 　　　　１２／１３，１４ 福岡ドーム ★★★ セットリスト ★★★ 　Bonnie Butterfly 　雨のMelody 　永遠のBLOODS 　薄荷キャンディー 　― MC ― 　Destination 　Disco Medley 　カナシミ ブルー 　心に夢を 君には愛を 　MY WISH〜I （光一） 　男が女を愛する時〜Slowly（剛） 　停電の夜には 　― MC ― 　ね、がんばるよ。 　Jr.コーナー 　LOVESICK 　ルーレットタウンの夏 　情熱 　ORANGE（剛） 　Virtual Reality（光一） 　ブギウギキャット 　Rocketman 　愛のかたまり 　世界中のみんなで…。 　― EC ― 　Another Christmas 　ボクの背中には羽根がある 　全部だきしめて 　ね、がんばるよ。 　あの娘はSo Fine ★★★ 全体的な感想 ★★★ Fコンがあまりにもすばらしいコンサートだったので、正直今回のコンサートは難しいだろうなぁと思っていました。 Fコンの評判がいいからといって、まったく同じようなことをしているだけではファンを納得させられるものにはならないだろうし、いったいどんな方向性でくるのだろうと期待半分、不安半分でした。 私の個人的な感想から言うと「なるほど、こうきたか！」と、とても満足のできたコンサートでした。（＾＾） 今回のコンサートは「聴かせる」コンサートだったのかなと思います。 これまでのキンキコンの王道であった「見せる＝魅せる」から、Fコンの「楽しむ＝ファンの参加」ときて、そして今回のGアルバムを経ての「聴かせる」かな、と。 だから全体的に大人っぽい雰囲気で、「もっとはじけたい！」「キンキの曲をいっしょに歌いたい！」と思っていた人には不完全燃焼に感じた人もいたかもしれません。 しかし、私は今回のコンサートほど、「二人の声」「二人の音楽」を堪能できたコンサートはなかったと思います。 それは、私がGアルバムを初めて聴いた時の感想とまったく同じです。 大雑把に言ってしまえば、剛さんのソロコンサートをキンキver. に代えて、それにキンキのシングルと光ちゃんのソロを足したような感じ。（＾＾） その結果二人が、「音楽」だけの力で人を惹きつけられる力をつけつつあるということが見事、証明されたコンサートだったと思います。 これが１年前の二人ならば、今回のコンサートを十分に表現することはできなかったでしょう。 そしていつも思うのですが、キンキさんたち本人の力はもちろん、キンキコンの楽曲のアレンジに携わってくださっている方の腕のすごさというものをひしひしを感じます。 今回もほぼ全曲に近いくらいアレンジがリメイクされていましたが、なんともまぁそれがどの曲もカッコいいのです！！ もちろんそのアレンジの表現したいところの世界観を的確につかんで歌えるキンキさんたちがあってこそなのでしょうけど。（＾＾） それから今回のコンサートはタレントさんやセットの移動はあっても「仕掛け的」な演出はほとんどありませんでした。 マジック的なものもまったくありませんでしたし、火薬などの派手な演出もほんの数回あったくらいで、ただただシンプルに、今彼らが持っているものをストレートにぶつけてきていました。 それも、今回のコンサートが「聴かせる」ものであると思った理由の一つでもあります。 それから今回のコンサで特筆すべきはバックにＭＡがついてくれていたことでしょう！！ これまでとまったくステージの締まり具合が違います！！ 前に出すぎず、引っ込みすぎず、しかし確実にメインを引き立たせている！！ 余分なものも足りないものも何一つない！！ それにキンキさんたちにとっても、信頼のおけるMAがバックにつくことで、本当に楽しそうにリラックスしている様子が伝わってきて、とてもほほえましかったです。（*＾＾*） 特にアッキーの存在は偉大ですね。（笑） ★★★ キンキさんたちの様子 ★★★ 剛さんが元気元気！！ 踊ってます！！ しゃべってます！！ 男前です！！ そして今回はただのお手降りの時でさえも、彼の持つものすごい「目の光の強さ」を感じましたね。 今までの剛さんは、踊る時も歌う時も、正面からは視線をはずしていたような印象が強かったのですが、今回のダンスはまるでお客さんを「見据える」かのごとく眼力です！ 腰を落とすような振り付けの時の、下から見上げられるように睨まれた（と感じた）時などはもう、くらぁ〜〜っと倒れてしまいそうでした。（笑） そのような目力のある剛さんです。 歌もすばらしいですし、腰もすばらしいです！！（笑） 今回、お客さんに手を差し伸べるようなしぐさが多かったのは、光ちゃんの真似をしているのかな？それとも剛さんの気分がノっているからなのだろうか？と考えたくらい（笑）、踊らずにただ歌うだけの時でも、リズムの取り方などが非常にエロチックでとってもカッコ良かったです！！（*>_<*） ・・・が、あの髪型はいかがなものなのでしょうか・・・？ というファンのとまどいは、剛さんがモニターにアップになったときの客席のざわめきにも表れていたと思います。（＾＾； 口の上のおひげは健在です。それプラス伸ばし放題に伸ばしている髪の毛（←エクステでした＾＾）は、空港で怪しい人ではないかとチェックされるに十分な雰囲気を持っています。（実際かなり念入りにチェックを受けたらしいです・笑） けれど、コンサも終わりがけになると、「あの怪しさが素敵・・・」とくらくらしてしまっている自分がちょっと怖かったりもします。（笑） 光ちゃんは、もともとはじける曲が少ないこともありますし、「元気！」とは言い難いのかもしれませんが、とても楽しそうですね。かみしめている感じ。（＾＾） 髪の毛はまっすぐさらさらの洗い立て！！という感じで、頭のてっぺんにツンツン立っている短い毛と後頭部がとってもぷりちーでした。 いつのもごとくMC中は剛さんを見て溶けきってますしね。擬音で表すなら「ほあんほあん」という感じ。（笑） 今回特に私がツボったのが、クレーンからのお手振りです。 小さい子が柵の端を持ちながら一生懸命パタパタと手を振っているようで本当〜〜に可愛かったんですよー。 とくにマイクを持っている方の手でお手振りする時が最高に可愛かったです！（*＾＾*） これが、キメキメでフェロモン撒き散らかして踊ったり、芸術作品のように美しいお顔で目を閉じて熱唱している人と同一人物というんですからすごいですねー。（笑） そして、今回のコンサを実現することができたのは、やはり段違いに成長中の光ちゃんの歌唱力があってこそだと思います！！ それが目に見えてはっきりとわかったコンサートだなぁと。 光ちゃんの裏声、ゾクゾクくる〜〜〜。（*>_<*） ★★★ オススメポインツ！！〜ダンス編〜 ★★★ ●１曲目にまさかアルバムの１曲目を持ってくるとは思ってなかったし、特効なしでいきなりステージに２人が立っているとは思ってもみなかったのでかなり油断していましたが、「Bonnie Butterfly」かなり踊ってくれます！！ カッコいいです！！ サビに人差し指をたてて手を右、左、右、左と下に下ろしてくる振りがあるのですが、そこの部分が腰の動きと相まってツボにはまりました！（*＾＾*） キンキさんの、片方が歌っている時に、もう片方が踊っている時のダンスもすごくカッコ良かったです！この時は歌っている方のキンキさんより、歌ってない方のキンキさんを追いかけることをオススメします！！ 間奏で腰を落とすような振りがあるのですが、この時の剛さんがまっすぐ顔をあげて客席をにらみつけているようにしているところが、もう！骨抜きにされてしまいましたね。（*＾＾*） この曲の時にはちゃんとレーザー光線で蝶々が飛んでいます♪ ●１曲目のテイストのままのアレンジにリメイクされて（「ボニバタ」で使われているベースのリズムをそのまま取り入れていたような気がします）２曲目の「雨メロ」に入るのですが、ダンスの振り付けも違っていてカッコいいです。 特に曲もダンスもピタっと止まる、ポーズの部分というのでしょうか？ブレイクというのでしょうか。そのキメがまたカッコ良かったです！（*＾＾*） ●「ディスコメドレー！！」と紹介されて始まる「Destination」はイントロを見逃しはてはいけません！！ 私のメモには「つよし腰」って書いてあります。（笑） きっと腰の動きがすばらしかったのでしょう。（笑） 間奏で剛さん、光ちゃんと一人ずつ踊る場面があるのですが、剛さんの番のとき光ちゃんがせっかく「剛さんが珍しく踊ります！！」と解説を入れてまでしてくれていたのに、初日はその部分をギャグに変えてしまったらしく（私の席からはよく見えなかった）、「つよしおどれーーー！！」という光ちゃんの声が響いていました。（笑） ２日目はちゃんとカッコよく踊っていましたけどね。（＾＾） たしか一人ずつ踊った後に二人で踊ってくれたと思うのですが（記憶違いならごめんなさい＾＾；）、その部分もお見逃しなく！！ あ、もちろん後奏もバリバリでしたよ！ ●なぞのVTR明けの「LOVE SICK」。アレンジが変えてあります。 この曲は正直、コンサには入れにくい曲なのかなぁと勝手に解釈していたのですが、なんのなんの！！踊ってくれます！！ 「-ISM」のマルチアングルで見ていた二人が生でずっと見られる！！という感じで嬉しかったですね。（笑） 手で頭を抱えるようにして右右左左って頭を振るところカッコいいなぁ。（*＾＾*） そして嬉しいことに、メインステージの上はキンキとMAのみですから、舞台の上が非常に渋くキメキメの空間となっております！！ ●「ルーレットタウン」の次が「情熱」になるのですが、アレンジも大幅に変わっており、イントロがまず、ぱっと聞きでは「情熱」とわかりません。でもこの曲のイントロと間奏のダンスはものすごくカッコ良かったです！！ 「ルーレット」で出てくるゾウにあっけにとられている場合ではありませんでした。（笑） ●おまちかねの「Virtual Reality」。 衣装は背中全体に一輪の白い薔薇が書いてある黒いジャケットです。 後半はもちろんジャケットを脱いで（笑）タンクトップ姿に！！ 私は二の腕がたまらん！！と興奮して見ていましたが、一緒に見ていた友人はタンクトップの脇の開き具合に興奮していたようです。（笑） 革製の指のない手袋（？）がまた、たまりませんでしたしね！！ ダンスですが期待通り（予想通り・笑）バリバリのキメキメです。 ただ私個人のダンスの予想とはちょっとズレがありました。 どうやら私はしなやか系の色っぽいダンスをイメージしていたようなのですが、実際のダンスは全体的にとても男っぽく骨っぽいダンスでした。 かと思えば、なぜか時々、無垢な「少年」のイメージがチラつくのですよー。 見ている方はたいへんですね！！（笑） 同一人物を見ているのに、頭の中に入ってくるイメージが二通りあって、もう何が何だか状態で、ただただ魅せられるばかりでした。（*>_<*） どこがツボと言えないくらい、初めから終わりまでツボだらけだったのですが、あえていうなら、両手を握って頭を傾けて横を向くところでしょうか。（←メモを取ったままをそのまま書いているので、自分でもそれがどんな振りなのかはよく覚えてません＾＾；） ★★★ オススメポインツ〜歌・音楽編〜 ★★★ ●これも勝手な素人判断で、今回のコンサで「薄荷」を入れる場所って難しいんだろうなぁと思っていたのですが、コンサ最初の盛り上げの曲のあとに、スッとこの曲を入れてきた構成にやられました！！ タイトルのごとく会場の雰囲気がすーっと落ち着いて、二人の声を「聴き入る」世界に入った最初の瞬間でした。 剛さんが「君だけがぼくが選ぶ人」のところで、ちらりと光ちゃんを見る（ように見える）のが幸せ〜〜♪ ●ディスコメドレーに入ってからの剛さんのソロ曲 ただリズムをとって歌っているだけなんですけどね。カッコいいんですよ、これがまた！ あの髪型に緑色の衣装が妙に合っていて、女性ダンサーさんに冷たい視線を送りながら （←というふうに見えた・笑）、腰を揺らして歌う姿にはやられますねー。（*＾＾*） ●光ちゃんソロ「 I 」 この曲はダンス曲かと思っていましたが「Virtual〜」もあるし、今回のコンサには入らないだろうと思っていたら歌ってくれましたね。（＾＾） マイクスタンドを持って歌うのですが、これがダンスがなくても十分エロい！！（笑） なぜか色気むんむんでした。 「私だけみて」の裏声など絶品でしたね！！ また、メインのバックがMAで、椅子を使ったさりげない演出もすばらしかったです。（*＾＾*） ●剛さんソロ「男が女を愛する時〜Slowly」 「今歌った歌は大好きなんで歌いました！！」と言うだけあって、体を折り曲げて絞り出すようにして歌う剛さんの姿は、まるでソロコンを彷彿とされるような熱唱ぶりでした。 そこから続く「Slowly」も、以前歌っていた時のポップさがすっかり消えて、今現在の剛さんの表現にリメイクされていてとても素敵でした！ 「この歌が届くように」の歌詞が、せつなく胸に染み入りました。（*＾＾*） ●ドリカムさんの提供曲「ね、がんばるよ。」は、光ちゃんは「ドリカムやなぁって思う曲」と言っていましたが、なんのなんの。見事にキンキテイストにして歌い上げていましたね！！ 剛さんが好きと言っていたドリカムの曲があって、その歌のストーリーの男の人の気持ちを歌った曲を作って提供してくださったそうです。 光ちゃんが歌うパートと剛さんが歌うパート割りなども考えてくださったそうで、「キンキは本当にめぐまれてますね」と言っていた剛さんの言葉に大きくうなずきましたわ。（＾＾） 剛さんは「聞き終わってから泣きたくなる」「（胸のところを指して）ここをかきむしられる感じ」と剛さんらしい感覚でこの曲を表現してくれました。 光ちゃんも歌い終わった後、「な？なんかくるやろー？」とお客さんにしきりに訴えていました。 実際、本当にいい曲で、私は「あんなに何パターンもＣＤジャケットを作らなくても普通に売れるよ・・・」と、心の中で妙な突っ込みを入れていました。（＾＾； ●剛さんソロ「ORANGE」 FIVEとのセッションの後、剛さんはステージに座り込んだまま歌います。 この楽曲が持つストーリー性、それに沿ったステージ演出、そして剛さんの歌。 そのどれをとっても文句なしに素晴らしかったです！！ 大サビに向かって剛さんは立ち上がり、気持ちの高まりとともにフェイクも入ってきます。 大サビのストリングスの音がとても効いていました。 最後、また剛さんはしゃがみこみ、音がなくなる部分のステージに残る残響音まで計算されたがごとく、見事に剛さんの楽曲の世界が作られていました。 ここで私はまた「どうしてここまでできる人がミュージカルをやらないんだーーー！！」と思いました。（＾＾； 踊らなくてもいい。セリフもなくていい。コンサートではない「舞台」という空間で、ストーリーをからめながら剛さんの音楽の世界の追求を、いつか絶対にやって欲しい！！と切に思いました。（*>_<*） ●「世界中のみんなで・・・」 この曲は一緒に見ていた友人ともども、一番やられてしまった曲です。 私は涙涙の嵐でした。 実は私、ＣＤで聞いているときは、どちらかというとこの曲は飛ばしてしまう曲でした。 メロディーや２人の歌い方は大好きだったのですが、どうしても歌詞が受け付けませんでした。 「もう争わないで」って言われても「そんなことわかっとるがな！わかっててやめられないからあかんのやんか！」と、どうしてもその歌詞が「アイドルのきれいごと」にしか思えなかったのです。 でもこうやって生で聞いてみて、これは別に「反戦ソング」というわけではないのだな、と思いました。 わたくしごとになりますが、私は福岡初日の午前中、一軒の家庭訪問をしてきました。 そこのお母さんとしゃべり込んできたのですが、テーマは「差別をなくしていく学習について」です。 私は中学校の教師をしているのですが、この職業は、これからの社会を創っていく子どもたちに大きく影響を与えうる責任の大きさを自覚しています。 しかし「いじめは止めてみんなで仲良くしましょうね」「差別はやってはいけないことだからやめましょうね」と言葉で言うのは簡単だし、誰もがわかりきっていることですが、なのになくせないというところに、その難しさがあります。 けど、キンキのこの歌を聴いているうちに「私があきらめたらあかんやん！」って思えたんですよね。（*＾＾*） たかが私一人のちっぽけな力。 「自衛隊派遣反対」のハガキを小泉首相に書きながらも「こんなんでなんとかなるわけないよなぁ」とあきらめている自分。「差別なんて人間の心理なんやから絶対なくならないんじゃないか？」と、あきらめている自分。 でも本当にダメなのか？ 可能性はゼロなのか？ たとえ可能性は１％でも自分にできることってあるんじゃないの？ ・・・そんな思いがじわじわと私の胸に広がっていき、そんな私の背中をキンキがそっと押してくれたように感じたのです。 確かに「思う」だけでも「願う」だけでも何も変わらない。 だからキンキがこの歌を歌うだけでは世界はまったく変わらない。 でも私という１人の人間が、「あきらめたらあかんよ！」っていうメッセージを受け取り、確かに心を動かされたのです。 それは「思う」だけでも「願う」だけでもない、「動くこと」「行動すること」の勇気。 私にできること。絶対にあきらめずにがんばろう！！って思いました。（*＾＾*） ●●● 以上、感想でした。 私情入りまくりの感想を、最後まで読んでくださってありがとうございました。m（ _ _ ）m
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