２００９年「Endless SHOCK」感想　　　　　　

今年度のSHOCKを初めて観た後、一緒に見た友人と、終始、「カッちゃん、ありがとう。」と言いっぱなしでした。（＾＾）

カッちゃんが入ることによって、コウイチは１人ではなくなり、ヤラも１人ではなくなり、光一ファンとしても、屋良ファンとしても、これまでの胸が苦しくなるような“せつなさ”が救われたように思います。（＾＾）

屋良くん、２年目のライバル役ということで、去年よりインパクトをつけるのは難しいのでは･･･と思っていましたが、インパクトをつけるのではなく、まったく別の角度から見た「ヤラ」像を作ってきました。
より幼くなったような、寂しさを抱えた少年になっておりました。（＾＾）

光ちゃんや、カッちゃんにも、ずいぶん稽古をつけてもらったんじゃないのかな。
言い争いのシーンも、殺陣のシーンも、リチャードのシーンも、告白のシーンも、声のトーン、言い回しなど、まるごと違う芝居で作り込んできた努力には脱帽です。（*＾＾*）

とにかく！！
カッちゃんが入ったことによって、また、それぞれが積んできたこの１年間の経験によって、「Endless SHOCK」という作品としても、コウイチも、ヤラも、マチダも、ヨネハナもM.A.Dも、みんながみんな相乗効果で、何段階ものレベルアップをしたということは確かです。（*＾＾*）

★出演者について
光ちゃん･･･先輩がいるって偉大だなと実感。「頑張ること」＝「力が入る」でなくなったので、これまでの痛々しいほどのギリギリさというのがなくなりました。（＾＾）

屋良くん･･･ダンスもお芝居もステップアップしてきたのはさすが。きちんと１年の成果が出ていました。本当に良い「顔つき」をしていました。（＾＾）
いろんな意味で、今年は「金髪」にする必要がなかったんだろうなぁ、と。

マーチン、ヨネ･･･ダンスのクオリティの高さにはプライドさえ感じました。オオクラポジションが消えたため、その分の役割が２人に回ってきており、それを見事に消化しており頼もしかったです。

カッちゃん･･･なにもかもが、「さすが！」の一言。歌もダンスもお芝居も。舞台の上に立っているだけで、この存在感。表現の幅の広さ。個人的に酔っ払いカッちゃんが大好き♪

M.A.D･･･ダンスもお芝居も、思わず視線がそちらにいっていまうほど、自分たちを魅力的に見せられるようになっていました。（＾＾）

佐藤めぐみさん･･･まだあまりよくわかりませんが、初見で「ダメ！」とも「良い！」とも言えない感じ。ソツなくすべてをこなせる方。ダンスも芝居も「目線の取り方」が上手でした。

他ダンサーさん･･･同じみの方もいれば、新しい方も。印象としては少し若返った感じで非常にエネルギッシュでした。（パンフで「グリース」にも出ていたダンサーさん発見！＾＾）


★時系列にそった、変更点などレポ＆感想メモ
＜第１幕＞
●中央のスクリーンの映像がクリアでキレイ！水面やライトなど細かく表現されています。

●最初のオケ＆ブラスのチューニングは生音。
今回、キーボード（ピアノ）、ストリングス（ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、見えなかったけどたぶんコントラバス）、トランペット、トロンボーン、サックス（もちかえてフルート）、あとはドラム系の音も聞こえたような。
生楽器が入ることで、空気に伝わる音のシャープさが、まったく違います！

●オープニング
・「大桜」→「Endless SHOCKメドレー」。指揮者は光ちゃんじゃありません。

・カッちゃん以外全員が、真っ白な衣装で全員で登場するところが涙もの。（ヤラが最初からみんなと一緒！・涙）

・「光ちゃんの後ろに、MA３人」という図に涙涙。

・続く「CONTINUE」は、マーチングバージョン。振りつけが一新されているので、全員を見たくて困りました。

●MA３人の紹介で、カッちゃんが登場する演出は、今回のMAの立ち位置がよくわかる図だと思いました。

●カッちゃんのオーナーとしてのカンパニーの説明。「オン」と「オフ」の関係性なども説明されており、声の抑揚のつけ方など、セリフ回しがさすが！

●光ちゃんがハプニングでフライングから落ちそうになる演出。落下速度が速くなっていて冷や冷やでした。

●光ちゃんのフライングで、舞台に戻る時、手を取るのはマーチン。光ちゃんを守ろうとする必死さが、ひしひしと伝わってきます！！

●ヤラ、紫の衣装に変わって登場。振りつけを少し変えてきましたね。（＾＾）両手ウィンクはなくなりましたが、お尻ふりふりは健在♪
昨年度の「俺！俺！」で押していたのとは、まったく違う雰囲気の「ヤラ」でビックリ。

●「New Horizon」のステッキダンス（リカが消えるマジック）の部分は、コウイチ、ヤラと、マーチン、ヨネハナの４人になりました。

●バックステージ
・すごくみんなが仲がいい設定。以前のような「ヤラ派」「コウイチ派」というのは感じられない。MAの３人が仲がいいのが嬉しい。

・ここでシェイクスピアに対する「振り」が出てきていました。「シェイクスピアに挑戦したい」というのはコウイチの希望。ここで華やかなショーをやりたい「ヤラ」と意見が分かれます。

・「千秋楽にカンパーイ！」の歌はなくなり、「Yes We Can！」に変更。
底抜けに明るい曲。（＾＾）「ザ！ミュージカル！！」という感じの、「グリース｣のわいわい感にも似た感覚があります。

・「Yes We Can！」に、屋良くんの生歌ソロがあり、心臓バクバク。（ハラハラドキドキで＾＾；）

・ヤラはリカに指輪のプレゼントを･･･の設定は同じですが、他のみんなが舞台上でいろいろやっているのであまり目立ちません。

・カッちゃんが、どこぞの偉いさんに、オンのステージでやってみないか、と声をかけられる演技がとても自然。

●屋上
・リカがコウイチにペンダントをあげるところを目撃するヤラのせつない演技は健在。

・いろいろセリフに、変更やつけたしがありました。（屋上で練習する理由→この町のパワーをもらいたかった、など）

・コウイチ、リカ、ヤラの３人で、生歌ハモリ。ドキドキですが、まぁまぁ合格点。（笑）
光ちゃんと、佐藤めぐみさんの声の質の相性はバッチリ。その後、マチダ、ヨネも加わってからも、生歌でコーラスのはもりです。（＾＾）
カッちゃんは、「New York Night」には加わっていません。

・最後に酔っ払いカッちゃん登場。「おじちゃんさびしいの。かまってかまって。」という感じのカッちゃんの演技が可愛いです！（*＾＾*）

●ブロードウェイの散策のシーンは基本的に同じ流れです。
・ヤラ→リカへの執着は同じですが、去年と違い、リカはヤラに終始うっとおしがっています。（笑）

・「CONTINUE」の一節から入る「It's A Wonderful Day」は、コウイチがナオキのパフォーマンスに刺激されて合わせて、歌ってみたというふうになりました。

・「It's A Wonderful Day」の手の振りが印象的な振付けが変わっていました。屋良っちが得意分野の振りです。（笑）（もしかして、振り付け屋良っち？？？）

・新聞に載ったと浮かれるドタバタシーン。ステージ上から聞こえる盛り上がりが、カンパニー全員で声を出していて迫力。（＾＾）

・ヤラは、リカが「コウイチのおかげ」ばかりということに、腹をたてつつも、昨年ほど怒鳴ったりはしていません。

・「オンに行って何がしたいんだ。」「周りが見えなくなったらおしまいだ。」とヤラにも周りに厳しい言葉を投げつけるコウイチ。
その後２人きりになったカッちゃんに「迷い」の気持ちを告白。最後に「周りが見えなくなったらおしまいだぞ。」のセリフを、カッちゃんに返してもらうコウイチでした。
カッちゃんありがとう！

●「World Adventure」
・オープニングの「チームUSA」と部分にヤラが登場。
踊ります！！
たぶん植木くんと練習した成果の系統のダンスかな？（＾＾）

・↑のあといったんハケるため、ヤラは「America」のダンスに最初からは、入っていません。ペアダンスは今年も赤坂麻里さんと♪

・「America」も、最後１列に並んでからの振りが少し変わっていた？（記憶薄し＾＾；でも良かったです）

・「Jungle」で、ヤラとリカが最後追い詰められるシーンでは、２人で後ろ手に、肘から手を組んでいました。

・「Tap」イギリスver。マーチン、ヨネの気合いが半端じゃないですね！相変わらずヤラとその２人の絡みがおいしい♪

・「Tap」中国ver.は、なしで変わりにカッちゃんタップソロ。（バックにダンサーさんはつきますが＾＾）カッコいいです！！
ふふふ〜。「PLAYZONE」とほぼ同じ振・り・付・け♪･･･というのをバラしちゃいます。（笑）

・最後１列に並んでの「Tap」。最後の「ハ！」とか「ヤ！」の掛け声はすでにすごい迫力！

・「Love and Loneliness」、ヤラの出とちりに、M.A.Dの２人も慌てて出てきた姿（この２人も出てとちりしたのかな？）で、より派手でわかりやすく。
その代わりコウイチはそのハプニングにキョロキョロしすぎたりするのはなくなったかも。
リカさんのダンスは、まぁまぁ好きです。（*＾＾*）

・「Shrine（神殿）」屋良さん、最初の方の振りだけ、少し振りを変えていました。（＾＾）
光ちゃんの衣装が変更･･･↓↓ 二の腕が見えないじゃ〜ん！！（>_<。）

・暗転して、バックステージのシーンに入り、すぐにヤラがスタッフに怒鳴っていう場面に移るのではなく、１度袖にハケてから、スタッフを２名連れてきて怒る、になっていました。

・ここのセリフもずいぶん変わっていました。ヤラの出とちりのミスは、コウイチの良いステージを追求するための、毎日の「変更、変更」のせいになっていました。

・ヤラとコウイチの対立をいさめ、「２幕があるから行こう！」と促すのはウエクサオーナーの役割。
最後にコウイチと２人きりになってからの、ウエクサ、コウイチの２人のやりとりが印象的。
ウエクサは、あくまで「走り続ける｣って疲れるだろう？」という「見守る」スタンスを崩しませんが、コウイチは過去プレーヤーを退いたオーナーにも「あなたは逃げたんだ！」と八つ当たり。（*＾＾*）

●「Japanesque Show」
・こちらもオオクラがいない分、代わりにマチダとヨネハナに役割が分担されていました。

・最後まで「オン」に行くことに迷いがあったマーチンが、真剣を渡す役割になったことで、さらに悲劇性が強くなったような気がします。でもこの迷いをちゃんと描いてもらっているので、マチダのカンパニーでの位置、キャラクターが、よりハッキリとしたような気がします。

・屋良くんは、このシーンだけ、やはり髪の毛を立てて出てきています。（＾＾）

・殺陣のスピードが全体的に上がっていたことにビックリ！！
コウイチVSヤラは、限界を振り切っちゃう２人なので心配です。（>_<）

・ヤラは去年の「キレタ」感じとは違う雰囲気できています。

・コウイチを蹴飛ばし、階段を上るヤラの表情に釘付け！
今年も本当に複雑そうな、さみしそうな顔をしています。
階段を上りきっても完全にリカはアウトオブ眼中。（笑）コウイチだけを見つめています。（＾＾）

・コウイチがヤラに予備の刀を渡すのではなく、「真剣」ということを見せつけるかのように、階段に刀を突き刺してから、それをヤラに抜かせる、という演出に変わっていました。

・コウイチが階段を落ちる時に、ウエクサもヨネハナもかけつける設定に。（でも、「そんなことより早く救急車を！」と思いましたが。＾＾；）
ヤラが階段の半分ぐらいまで、「コウイチ！」と叫びながら下りてくるようになりました。
マチダは剣を渡してから階段の上にいます。


＜第２幕＞
●プロローグ
・シェイクスピアと交錯する冒頭のシーンが、すべてカッちゃんが見ている夢の中のできごと、という設定になりました。

・カッちゃん語りのバックに流れるインストゥルメンタル「死への招待」の音楽が、生ストリングスの音が入って素敵になりました。が！私は、生楽器の音ゆえに、わずかなピッチ（音程）の狂いと、ハモリの濁りが気になる〜。（>_<）

・カッちゃんの墓穴掘りと、そこから骸骨が出てくるという設定は、「ハムレット」の１シーンですね。（＾＾）

・土を掘り起こすカッちゃんのパントマイムが上手で、さすがだなぁ、と。（＾＾）

・「夢」にはありがちな、ころころと変わる場面転換ですが、最初は「夢」とわかっていない設定なので、「コウイチは病院で寝たきり」から、「墓穴はコウイチのために掘っている」＝「コウイチの死」、そして掘った穴から出てきた骸骨が「コウイチの骸骨」＝「すでに死んで骸となっている」と変わっていくところが、わかりにくいような気がします。

・コウイチの事故（死）を嘆くでも、取り乱すでもなく、笑顔で穏やかに骸骨に語りかけるカッちゃんが、かえって自分を責め続けた結果、静かに精神を蝕まれていっているような印象を与えられ、痛々しかったです。（；_；）

・墓穴から出てきた亡霊＝コウイチが踊っているのが「In The Cemetery」という設定は、この曲の位置づけをとてもはっきりとさせてくれたような気がします。（＾＾）

・ダンサーさんの衣装が、もと貴族の着ているような豪華なものに変わり（朽ちてきているのでボロボロですが）、「ハムレット」の劇中で一緒に土の中に眠っていた人々との、ダンスの饗宴のようになりました。

・この曲で１番、「あれ？今年はたくさん新しいダンサーさんが入ったのかな？」と感じたのですが、コウイチの周りで踊る亡霊のダンサーさんたちが、とてもエネルギッシュで若々しく感じました。このシーンのダンサーさんの数が増えたかな？女性とわかる衣装を着た人が入ったのも、印象が変わった要素の一つかもしれません。

・父の亡霊と対峙するハムレットのシーン。
ということは、光ちゃんがカッちゃんの「父」の役をやるの？･･･と１番どうなるのかな？と思っていたシーンですが、そこはもう、もう！！
カッちゃんの演技が素晴らしい！！
取り乱したり、むやみに怖がったりする様子はなく、少しずつ物語に取り込まれながらも、今、自分の周りで起こっていることを冷静に静観している演技が、本当に素晴らしいです。
特にカッコいいと思ったのは、星空を見上げながら、舞台に「静かに立っている」だけの「存在感」がすごい！！（*＾＾*）

・コウイチのハムレットの衣装が赤紫系に変更になっていました。

・ハムレットの独白。同じ舞台上にカッちゃんが立っているというだけで、光ちゃんの演技がとても良くなったような気がします。（余分な力が抜けました^^）

●リチャード三世
・屋良くんの演技が、まったく変わっていて本当にビックリ！！
思えば、前回はずいぶん斗真くんの演技の影響を受けていたんだな、というふうに感じました。（＾＾）

・前回の、尊大で「自分が世界を握った！」とでも言うように自信に満ちていたリチャードから、卑屈でどこか物悲しさを背負っているようなリチャードへと変わっていました。

・まず、声の大きさがまったく違っていて、前回のように爆発されるように怒鳴る箇所は、ほんの一瞬です。
それから、声の高さを通常のヤラの声より高く設定してきたので、前回のリチャードより、少し年齢設定が下のように感じました。（前回は通常より低い声を使っていた）
その声の使い方一つをとっても、「周りを顧みずに自分のやりたいように振る舞った暴君」というより、常に周りの様子を伺って、自分の身の置き方を必死になって探したがゆえに、今の状況におちいってしまった、というような心情が伝わってきたように感じました。

・アン王女への言い寄り方も、まっっっったく違っています！！（＾＾）
前回は、「アン王女を絶対に自分のものにする！」と、そこまでの筋書きを書いていた尊大な態度をとっていましたが、今回はどちらかというと「私をこんな行動に走らせたのは、あなたを好きだからなんだ」と、終始、アン王女の同情を引き、「すがる」ような姿勢をとっています。

・その中で一箇所、「あなたから立派な夫を奪ったのは、もっと立派な夫を与えるためだった」の部分。
ここだけ！！
この部分だけは、アン王女の背中にすばやくすがりつき、まるで背後からアン王女の耳元にささやきかけるかのごとく強引な態度を見せるところに、わたくしはもうノックダウン〜。。。（*>_<*）
私がアン王女なら、この時点で完全に落ちます。（笑）

・短剣をアン王女の握らせて、突き刺して欲しいという箇所も、前回の「挑発」する感じから、わざと弱々しく媚びるような声を出して、「同情をひく」感じに。

・コウイチの亡霊（国王の亡霊？）が出てきてからのリチャードも、非常に弱っちいです！（笑）
立ち回り、「ここには人殺しがいる」などのセリフを言う立ち位置も変わっていました。
前回は同じ場所でセリフを全部言っていた感じでしたが、今回は舞台の奥ゆきを使って、より動きをつけながらセリフを言うようになりました。
こちらも絶叫系というより、声を搾り出している感じです。

・このところで１番違っているのが、カッちゃんの「止めてくれ！」の言葉の意味。
これまでは、「コウイチや、ヤラまでが出てきて、もうこんな恐怖はたくさんだ」というニュアンスだったのが、今回は、コウイチがヤラに復讐をしようとを刃を向けているのを「コウイチ！止めるんだ！」というふうに止めている形になりました。（＾＾）

●ロミジュリ
言葉で説明するのは難しいのですが、ここの光ちゃんの演技も少し変わったように思います。（＾＾）
なんだろう･･･？今まで、「セリフに気持ちを込めていた」という感じで、そこに横たわっているジュリエットが誰であろうが同じ･･･という感じでしたが、ほんの少しですがジュリエットに対しての愛情が感じられるようになったような気もします。

佐藤めぐみさんのジュリエットは、可もなく不可もなくという感じ。
最後自分の胸に短剣を突き刺して、ロミオの上に倒れこむところは、２人の顔がきれいに見えるように倒れるのではなくて、そのままロミオの胸の上にうつぶせに倒れこんだところにリアリティを感じて好感が持てました。（＾＾）

●ウエクサの劇場のバックステージ
・カッちゃんピアノ弾くの！？と思っていたら、ピアノの上に突っ伏して寝てしまっている姿が。（＾＾）そこでカッちゃんの心情のナレーションが入り、ここまでのところがカッちゃんの「夢」のシーンだったということがわかります。（＾＾）

・うたた寝パパに上着をかけてあげるリカちゃんが、可愛い娘さんだなぁ、と。（*＾＾*）

・カッちゃんも、「Don't Look Back（「追憶の雨」の「戻れない日々ver.」）」を歌います。去年、初見で思わず「プッ（笑）」となりそうになった、ライトを浴びながらのダンスはなしです。（＾＾；
カッちゃんの歌を聞いて、歌は「歌唱力」より、伝えたいものをどれだけ深く理解しているかだなぁ、と思いました。（*＾＾*）

・その後コウイチとの歌のデュエットと、デュエットダンスは健在。
ん〜。私はまだコウイチの歌の部分は、声質がつぶれすぎて好きになれません。（＾＾；
カッちゃんのダンスを見て、「あんなに『踊れない』とネタにされていても、やっぱり少年隊だなぁ。（＾＾）」と。
「表現力｣というか、「魅せ方」のスマートさが、さすが！だと思いました。（*＾＾*）

・リカが看護師さんから（そう言えば、どうしてまだ看護「婦」さんなんだろう？？？「可愛い子いたのかな？」とおどけるためなのかな？）、ペンダントを受け取り、ウエクサパパに「今さっき看護婦さんから･･･」まで言った後、ウエクサパパは「何も言うな！」というふうに遮るのですが、この後の展開を見ていくと、ウエクサは、コウイチが実は死んでいるということをわかっている、という設定のようです。
私はここが少しわかりにくかったです。「Don't Look Back」を一緒に踊った、ということで、コウイチの死を悟ったという設定だったのかしら？

・コウイチの「ただいまー！！」は、前回と同じカゴの中から。マリオの人との掛け合いも、ブートキャンプも、このあたりのアドリブはカットです。
「おばけが出るっていうから、こ〜わ〜い。」のあたりと、リカが後ろから抱き着いてきてからだけ、ちょっとずつ違うアドリブを入れています。（＾＾）

・佐藤めぐみさんの、コウイチの手の冷たさにハッとする仕草は、とてもハッキリしていてわかりやすかったです。

・コウイチが帰ってきたことを知り、かけつけるヨネハナとマチダ。その後遅れてウエクサオーナー。
リカは一生懸命、コウイチがここにいることへの戸惑いをウエクサパパに訴えようとするのですが、ウエクサはそれをさえぎり、「踊ってみないか？」とコウイチに持ちかけたところで、「Reunion」の流れになりました。（＾＾）

・「Reunion」は、「オーナーも踊ってよ！」というマチダ、ヨネハナらの要望にこたえて、最初はコウイチ、オーナーのデュエット。
カッちゃんの、こういうステッキやハットを使った大人なダンスはさすがですね！
その後、マチダ、ヨネハナも加わって４人で踊るのですが、本当に楽しそうなんですよ〜！（*＾＾*）
４人が輪になって、真ん中に２回足を一歩前に出すところ（「死ぬかと思ったけどね！」「笑えねーよ」などのセリフがあった後の次）で、４人が顔を合わせて「ハッ！」などの掛け声をかけているんですよ。（*＾＾*）

・ヤラが、大劇場でステージを続けている理由。
ヨネハナが「やっとトップになれたとか思ってんじゃねーの？」と言っていたのですが、オーナーが「お前ら、ヤラの本当の気持ちわかってんのか？」とヤラの気持ちを代弁。
ヤラは毎日、ショーが終わるとコウイチの入院している病院に行って、コウイチの部屋の窓を見上げていたそうで、「いつでもコウイチが帰って来てもいいように、今の場所を守っている」というふうになっていました。
ずいぶん「ヤラ」を、とてもいい子ちゃんに描いてくれてあって、たぶんカッちゃんのアイデアなんだろうけど、ありがたい。（；_；）

●ヤラのショーのステージ
・「Watch Me！」ですが、私が聞いた時点（２／８，１１）では、生歌ではなかったように思います。

・ちゃんと今回は、「ギリギリでやっている感じだな」というふうに、笑顔がなくなって、少し心細そうな顔をして踊っています。
が！
振り付けの中で、一瞬、女性ダンサーさんの腰を後ろから抱いて、２人で少し体をそらすような振りをするところのせくしーな目線が、いかにも「屋良くん！」だった。（笑）（リチャードといい、どうやら私は後ろから来られるとドキっとするらしい・笑）

●バックステージ
・コウイチが現れてからのヤラの反応は、前回動揺、苦悶に満ちているんですが、後ろめたさを隠すような「投げやり」な感じや、「荒れた」感じや、「バリバリなライバル心」は、前回よりずいぶん薄くなったように思います。
M.A.Dに言われ、反射的に踊ってみるものの、終始呆然と落ち込んでいる感じかな？（＾＾）

・「Why Don't You Dance With Me？」屋良さんのパート、また振り付けを変えてきましたよー。さすが屋良さん。（＾＾）

●告白
・ヤラが、なぜ予備の刀を（セリフにちゃんと「予備の」がセリフに入った・笑）真剣に摩り替えたのか、という独白に入っていくわけですが、こちらも絶叫系は少なく、か弱く、静かに自分の心細い気持ちを訴える感じになっています。
唯一爆発するところは、リカに対して「いつまでも自分の気持ちにウソついてんじゃねーよ！」というところだけかな。（＾＾）
今回のヤラは、ずいぶん「絶叫系」が減って声の大きさを落とし、少し高めの声を使っていることで、幼く未熟な感じが出ているのはいいのですが、その分、時々滑舌が悪くて聞き取りにくいところがありました。がんばれ♪

・ヤラの理由は、「置いていかれなくなかった」という理由をもう少し詳しく話していて、「追いついたと思ったら、また先に行かれ、その繰り返しでいつまでたっても追いつけない」「その状況にもう疲れてしまった」と。だから、どんな方法でもいいから「走り続けているコウイチ率いるカンパニー」の足を止めたかった、というような解釈になっていたと思います。
「ヤラ」のセリフとしては「あり」なんでしょうが、私はその理由では、「真剣」に摩り替えるまでの気持ちになるのかなぁ、とかなり違和感を覚えました。

「みんなも俺から離れていく」というセリフは前回のまま残っていますが、今回のSHOCKでは、１幕でも本当に仲がいいし、それほどコウイチにライバル心むき出した感じでもないし、リカがコウイチにないがしろにされているのにキレているふうでもないし。
「疲れてしまった」というわりには、１幕でも生き生きと踊っていたし、いいものを創るのにどんどん状況を変えていくのなんて、屋良くんの得意分野じゃん、なんて現実の屋良くんともかぶることもあって。（＾＾；

１幕で、コウイチと衝突した部分も、オーナーにうまくまとめてもらっているので、そこでプチっときていたわけでもないですし、「ちょっと驚かせたかっただけ」にしては、「真剣」を出してくるのはやり過ぎだろう、と。
このあたりが、２００９年版SHOCKで、私的に１番違和感があるところです。

・マチダの「俺たちみんな仲間じゃなかったのかよ！」が、今回の設定でいくと本当に重いセリフになりました。
ヤラの「俺たちみんな犠牲者だ」に対し、今回はヨネハナが「そうじゃねーだろ！」と諭す役目になったのが、いい感じです。（*＾＾*）

・リカがコウイチを刺した後、「私、知ってた。」という独白の裏に流れるインストゥルメンタル。こちらも生ストリングスでGoodなんですが、こんな良い場面なので余計に、少しの音のズレが気になって気になって。（＾＾；
リカのセリフが、前回は「あなたの手が冷たい」の次に「触れているのにあなたを感じることができない」と言のですが、今回はそのセリフを言う順番が逆になっていました。
私は、「冷たい」の方から言った方がいいと思うんだけどな。（＾＾）

・コウイチが死んで、ヤラが取り乱すところは今回も同じですが、今回は最後にオーナーになぐさめられるので、前回ほど取り乱し方は大きくありません。床に座りこんでからも、床に顔をつっぷさずに、ちゃんと顔が見える程度にうつむく感じになっていました。

が。私がここでグッときてしまったのが、辰巳くんの演技。（>_<。）
コウイチに対しての情もあると思いますが、取り乱したヤラを見て、それがつらいというのもあるのだなぁ、というのが伝わるような、目線、タイミングでずっと泣いているんですよ。（さすが次男・泣）
１人立ち尽くして、はらはら涙を流している辰巳くんを見ていると、胸がきゅんとしました。（>_<。）

・ヤラの「もう１度コウイチのステージに立たせて欲しい」という言葉に、「俺には時間が限られているだろう」というセリフの後、「だから思いっきりやろう！」と決心の言葉を口にするまでのコウイチ。
前回までは、コウイチが１人で答えを出した感じでしたが、今回はウエクサオーナーと目を合わせ、「そうだ。お前の思うようにやればいい。」というふうにうなずいてもらい、それにうなずき返してから「思いっきりやろう！」につながるようになりました。（＾＾）

・「What 10 wanna say」の場面。
リカの「私こんなに輝いているコウイチを見ることができて嬉しい。」というようなセリフが挟まるのですが、リカの前向きな感じを表すにはいいと思うのですが、これまで（生きている間）は、そんな姿が見られなかったのかな？？？と思うと、少し違和感がありました。
「もう１度見ることができた」だったり、「最後に見る姿がこんなふうに輝いているコウイチで嬉しい」というニュアンスならわかる気がするのですが。（＾＾；

なので、次にヤラの「あいつは消えねーよ！」というセリフがどこから来たのかわからなくなっちゃいました。（マチダ、ヨネハナの「俺、ショーをやるのが怖い」「もし今消えてしまったら」というようやり取りはなくなっていましたし）

記者会見で、前回は大倉くんがポーズを取ったりしていた部分。
今回はその部分もコウイチの役割なんですが、あまり意味があるのかどうかが、わからなくなりました。（＾＾；

このシーンの素晴らしい改良点は、最後にみんなで一斉になって踊るところが、もう１サイクル付け足されて（長くなって）全員で踊るシーンが長くなったところです。
これまでは、「もっと見たいー！」というところで終わっていたので本当に嬉しい！！
ちなみに、ここの振り付けも変わっています。今回のもカッコいいです！（*＾＾*）

●「It's A New World On The Earth」
・このショーが、もともとの（オフの）ウエクサの劇場でやっていたショーであるということが、前の場面のコウイチのセリフに入っていました。

・最初の直さんのソロがバッサリカット。今回の最後のショーのコンセプトは、とにかく「みんなで」「全員で力を合わせて」のようなので、良い決断だったかな、と。
その分、光ちゃんがすぐにリボンフライングに入るので、光ちゃんの体力的にはキツいだろうな、と思います。（>_<）

・「コウイチVSナオキ２００９」太鼓バトルですね。
前回は、コウイチが最初の大太鼓を叩いてから、その後もずっと叩き詰めだったので、しんどいだろうなぁ、と思っていましたが、今回はコウイチが叩いてから、短いナオキのソロが入るので、そこで少しだけ、リボンフライングから溜まりに溜まっているであろう腕の疲労を回復できるかも。（>_<）

今回の１番の変化は、なんと言ってもブラスが入ったこと。
トランペット、トロンボーン、サックスの３本ですが、楽器の音が入った意味として何が大きいかというと、そこに「調」の感覚が生まれるということ。
太鼓だけだと、「音程」というものがありませんから、「リズム」だけの世界でしたが、音の高さを持つ楽器が３本入ることで、そこにハーモニーが生まれるということですね。（＾＾）
「ブラスト色」が強くなったのか！？（笑）
迫力が増して、私は好きです。（*＾＾*）

後半に出てくる、マーチン、ヨネはダンスの気合いの入り方が半端じゃないです！！
そして、太鼓の叩き方が、感動的に良くなっていたのがM.A.Dくんたち。彼らの一生懸命な姿を見ていると本当に胸が熱くなりました。（；_；）

・「Ladder Flying」は、基本的に光ちゃんの動きは同じです。（＾＾）
ただ、舞台の上の太鼓隊の迫力がすごい！！
もう、ここはハッキリ言っちゃいますが、大倉くんが抜けたことで、全員が「和楽器の奏法」に徹しているため、（大倉くんの叩き方は西洋楽器の叩き方なの；_；）手の動きがビッシリと揃ってカッコいいのです！！（*＾＾*）

・「インターミッション」
ヤラと、リカの日舞系のダンス。
この時の屋良くんの目！「眼力」がすごい！！
もちろん、動きもきれいで、シャープです。（*＾＾*）

が。私、思うんですが、ここの屋良くんの衣装、着物の形をしていない方が良かったんじゃないのかな、と密かに思っています。（＾＾；
身長がないので、似合っていない･･･というか、どうしても「衣装を着せられているお子様」に見えてしまう。（辛口ごめん＾＾；）
上着の丈が何も床までついていなくても、もっと短くしてもらって、きちんと足が見えていた方がいいんじゃないのかな、と。
「夜の海」の衣装に、何か少し羽織った感じでね。（＾＾）

・「マスク」
今回、このシーンで本当に感動してしまったのが、前回まではコウイチの１人舞台だったのが、仮面や扇を使う演出を、ステージに乗っている人全員でつないでやっているところ、それから傘を使う演出が入り、「夜の海」に行くまでに、ここで全キャスト揃うところ。
それを見た瞬間、本当に泣きそうでした！！（；_；）
コウイチのマスクマジックはなくなり、コウイチ1人の見せ場はなくなったのかもしれませんが、これこそ、「コウイチと一緒に創り上げた舞台」となりました。（；_；）

・「夜の海」
オーナーが抜けた分、フォーメーションなども少し変わり、「光ちゃんのバックにMAが！！」という感動も味わえたりします。（＾＾）
コウイチとヤラが２人で踊るところ。前回よりコウイチがしっかりヤラの方を振り返り、ヤラもコウイチの目をしっかり見ながら踊っていました。
ここでの主要メンバーそれぞれのセリフは、セリフの分け方も、中身も「これから」を思わせる前向きな内容に変わっていました。（＾＾）
みんなでつないできた最後のセリフ、「答えなんてないのかもしれないな。コウイチは、消えるとわかっている今も、走り続けているのだから！」を、ヤラが言うようになったのが、説得力があっていいと思いました。（＾＾）

・「大桜」
感動的な曲の入り。
しつこいようですが、素敵な生楽器の生音。もう、ここは絶対に音程が完璧であって欲しいのですが、私的には「おーい！！」となるのが残念。（＾＾；

倒れたコウイチにかけつけるヤラ。
コウイチの体を起こし、じっと顔を見つめますが、これまでのSHOCKのように、取り乱したりはしません。
ちゃんと覚悟を決めてから、このショーに入ったことがわかり、こちらの方がいいように思いました。（＾＾）

コウイチを大事に大事に運ぶ、マチダ、ヨネハナ、M.A.Dメンバーに、また涙涙。（；_；）

・「CONTINUE」
この曲に入る前のカッちゃんのセリフ。
ずっとずっと、誰かがコウイチに、光一に言ってあげて欲しいと思っていた言葉だったので、聞いたとたん大号泣。

「疲れたら休めばいい。」
「躓いたなら立ち止まって振り返ればいい。」
（セリフはうろ覚えです＾＾；）

この言葉はカッちゃんにしか言えないよー。（；_；）

本当に、明るく、前向きで、幸せな「CONTINUE」。

コウイチは１人じゃなかったし、これからも１人じゃない。
ヤラもすっきりした顔をしているし、何より隣にウエクサオーナーがいてくれているので、すごく安心です。
ここでも辰巳くんは、はらはら泣いているので、そんな彼の涙を見ると、また胸きゅんなんですけどね。（*＾＾*）

●●●

以上、変更点レポ＆感想メモ書きでした。
こうして書いてみると、２幕に変更が詰まっていることがよくわかりました。（＾＾）

この舞台は、いろんな見方ができるところも魅力だと思いますので、ここは自分はこんなふうに思ったよー！というようなことがあれば、また聞かせていただけると幸いです。m（ _ _ ）m

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。（*＾＾*）