２００８年「Endless SHOCK」感想　　　　　　２／９夜，２／１０昼夜


●「屋良」と「ヤラ」の考察
以前、感想にも書いたのですが、今回のSHOCKで、屋良くんがダンスで登場する最初のシーン。出てきた瞬間、「何かが違う！」ということを強く感じたんですね。

それはやっぱり、これまでのライバル役に比べても、動きの切れが桁違いにいいだとか、「自分がトップに立ってやる！」という野望が前面に出されているから、という解釈をしていたのですが、最近少し違うことも感じてきました。

それは、最近はじめて、屋良っちリーダーのダンスユニット「舞闘冠」のPVを見て「なるほど！」と思ったことなのですが、屋良っちはちゃんと、「バックダンサー」としての踊りと、「自分が主役」の時の踊りの区別をハッキリつけているんですよね。

これまで、「バックダンサー」としての屋良っちしか見たことがなかったものだから、きっと、SHOCKの中で「自分が主役！」の「ヤラ」として登場した姿を見た時に、「いつもと違う！」ということを強く感じたんだろうなぁ、と。

この劇中の「ヤラ」が、バックダンサーとしてホントわきまえのないキャラでねぇ。（笑）
コウイチの後ろで躍っているくせに、細かいアピールがすごいんですよね。
いかにして目立とうかともくろんでいるというか、「俺を見ろ！」的なナルシスト具合がすごいというか。（笑）

オフブロードウェイでの千秋楽のシーンなんて、まぁ、うるさいうるさい。（笑）
ブロードウェイに行ってからも、「わかった、わかった」っていうぐらいの、アピールっぷり！
やたら手振りをつけたり、必要以上に回るわ、飛ぶわ。（*＾＾*）

実際の屋良っちが、光ちゃんのバックでそんなことをするかというと、絶対にありえない。
細かーい「屋良色」をつけてはいるんけど、主役を喰ってやろうなんて踊りは絶対にしない。

そこが「屋良」と「ヤラ」の違いなのかなって。（＾＾）

で、さすがだな、と思うのが、２幕で「お前の舞台に立たせて欲しい」と言ってからのヤラは、まったく踊りの種類が変わっている。
ちゃんとコウイチのバックにつくときは、バックダンサーに徹している。
「引っ込んでいる」というわけではなく、「周りとの調和」を考えるダンスをしている。

「夜の海」は圧巻ですよね。
ああ、ちゃんといつもの屋良くんだって。（*＾＾*）

うん。

「周りが見えてなきゃ、いいものはできない。」

コウイチ兄貴の言うとおりですねぇ。（*＾＾*）

●「光一」と「屋良」＆「コウイチ」と「ヤラ」の考察
「舞闘冠」のPVを、何回も何回も、これでもか！っていうぐらい、リピートしまくってる私ですが、何度見ても撃沈する、屋良さんのカメラ目線で投げキッス＆ウィンク！！
そりゃ、おなごは落ちるわ！！（>_<。）

ふふふ。
光ちゃんだったら、世界が逆さになっても、絶っっっ対こんなことしないよねー。（＾＾）

あ、なるほど。
そこが、「コウイチ」と「ヤラ」の違いでもあるような気もするなぁ。
「ヤラ」は、こんなに一生懸命アピールしまくっているのに、でも人は「コウイチ」の方により惹かれていく、みたいな。（＾＾）

そうそう。わたくし、屋良っちには、ちゃんと「男の人」としての魅力を感じます。
SHOCKの中でも、女性ダンサーと躍っている時なんか、ドキドキしますもん。（*＾＾*）

これまた踊っている途中で、女性ダンサーさんに投げキッスをしているのを目撃した日にゃあ。（「AMERICA」のラスト）
まぁ、ホント、くらくらぁ〜〜。。。（沈）･･･ですよ。（笑）

で、そんなことを考えてみると、私にとって、光ちゃんってホント奇特な存在。
「カッコいいなぁ」とも思うし、「萌え〜」ともなるけど、「男の人として」という意識はかなり低いような気がするんですよねぇ。

だって、Φコンの「Lose Control」の女性ダンサーとの絡みでさえ、まったくドキドキしませんでしたし。（＾＾；
そもそも、「男女」で躍っている感じがしていないし･･･（＾＾；
かと言って、光ちゃんが「女の子っぽい」とか、そういうことでもなくて。（それは絶対にない！）

うーん。
やっぱり、堂本光一っていう「人」というか「生き物」というか、そういう存在に近いのかも。
（結論）

あ。ちなみに、剛さんにはちゃんと、「男の人」としての魅力を感じますよ。
ドキドキします。（笑）

･･･と、こんなことも考えながら見た、今回のSHOCK。
光ちゃんと屋良っちが、女性ダンサーさんと踊る時の印象の違いを一生懸命探していたのですが、どうやら「目」が大きな要素のような気がします。

屋良っちはリカとちょっと離れたところにいる時も、「アメリカ」で女性ダンサーさんと踊っている時も（すごく仲がよろしい感じで踊りながら声をかけたりもしています＾＾）、しっかり相手の「目」を見てる！！

うん。「目」でコロしてる。（笑）

一方、光ちゃんは、そもそも相手の女性の顔をちゃんと見ていないし、見たとしても絶対目の焦点を合わせないでしょー。（＾＾）

以前感想で、「スペイン」のリカの誘惑の仕方が足りん！と思いたのですが、リカがそっけないんじゃなくて、光ちゃんが女性にすがる感じ、固執する感じがないんだなぁ。（＾＾）
あったらあったで、ファンとしてはジェラシりますが、光ちゃんホントに女性に興味ない人みたいだぞ。（笑）
もしくは、極度の照れ屋さんなのか！？（この説が有力かな＾＾）

●大倉くん
大倉くんのカンパニーへの溶け込みの速さは、驚異的なものがありますね！
芝居部分は、目に見えてどんどん良くなってます。
これが光ちゃんが言う「化ける」？（＾＾）

２幕の大倉さんの演技がさすがですねぇ。
２幕冒頭の苦悩の一人セリフからシェイクスピアまで素晴らしかったです！（*＾＾*）
決してオーバーアクションでもないのに、伝わってくるものが日に日に深くなってきてるんですよねぇ。

あと、大倉くんの演技でお気に入りになってきたところ。

★１幕では、屋上のシーンで、ヤラの肩をなぐさめるようにポンと叩いて屋上に入るところ。

★２幕。「戻れない日々（追憶の雨）」前の苦悩のセリフ。

★マッチーに「楽屋の電気消すぞ」と言われてから返す「ありがとう」の言い方。

★コウイチが帰ってきてからビリーでヘロヘロになって、この世の終わりっていうぐらい情けない声を出すところ。（笑）

★ヤラの告白のシーン。
「そうじゃねーだろ！」とヤラの言葉を遮ぎるところ。←ここは難しいセリフだと思っていたのですが、いとも簡単にマスターした大倉さんはたいしたもんだ！（＾＾）

★ヤラが「もう一度コウイチのステージに立たせてくれ。みんなも頼む。」と言ってから、「ああ。やろうぜ。…みんなで新しいショーを作るんだよ！」と、いち早くヤラの気持ちを汲み、周りを鼓舞するところ。

２幕の記者会見のアドリブシーンもさすがだなぁ、と思います。（＾＾）
毎回違うことをやってくれてるんですが、最初のころに比べると、水を得た魚のように楽しませてくれてますね。
関西のお笑いの血が騒ぐ！？（笑）

ラダーの後ろの太鼓。
やっぱり一人でふにゃふにゃしているのですが、コウイチのことを思って泣きながらくたくたになっている雰囲気が出ていると思えば、いい感じなのかも！？（笑）

なんかねぇ。

「踊れなくても、ま、いいか。オーナー役だし。」

と思えてきた自分が甘いですよねぇ。（笑）

●オフブロードウェイの千秋楽公演
屋良っちが自分でMAん華鏡でも書いていましたが、私が見た回（９日夜）もそうだったから、結構ステッキを落とすことがあるのでしょうか。（＾＾）
他のところは余裕で躍っているだけにに、あのステッキを床にコンとあて、一回転させて取るところは、ものすっっっごく慎重にテンパりながらやっているように見えて、やたら可愛く感じます。（*＾＾*）

屋良っちがステッキを落としてしまった回は、ヨネが「今日のショーも大成功だったな。」の辺りで、「ヤラがステッキを落とした以外は本当に良かったよな！」みたいネタにしていて、屋良っち本人も「ステッキは落としたけど（コウイチのような）あんなミスはしねーよ。」ってネタにしていました。（笑）

●屋上シーン〜ブロードウェイ散策〜新聞
スピーカーの位置の関係もあるかもしれませんが、コウイチとリカの屋上でのデュエット。
ずいぶん、マイクで音量のバランスを取るようになったんだな、と思いました。
光ちゃんの音量が上げてある。（＾＾）
これぐらいのバランスでやっと、いい感じに聞けるぐらいかなぁ。

でも、私的には、あともう一歩。
Ririkaさん、ヴィヴラートをかけるぐらい声をゆるめたらいいのになぁ。
それで、丁度、光ちゃんと声が溶け合う感じかな。（＾＾）

「♪一番まぶしまぶしく光るものを〜」

のところ。
光ちゃんとRirikaさんが、顔を合わせて、うなずき合いながら歌っているのが可愛いのだ。（*＾＾*）

屋上でみんなで歌うシーンが、回を追うごとに温かく、結束力が表れてきたような気がします。（*＾＾*）

オオクラの、ヤラへの肩ぽんに始まり、ヨネがヤラに並ぶところ。
マチダがオオクラに飛び掛って笑いあうところ。

「あ！そろった！」という感じがして、すごくカンパニーが幸せで、まだ不協和音の足音が聞こえる前の穏やかさが、存分ににじみ出ているなぁ、と。

それから、コウイチがヤラの肩に手をかけて「今でも変わってないけどな。」というシーン。
身長的なことがありましたが、これまでのライバル役では、どこか光ちゃんが遠慮をしながら手をかけているような印象がなきにしもあらずだったのですが、ヤラがライバルになってからは、「あ、この２人、オンに行くまでは、本当に仲が良かったんだ！」って、ちゃんと思えるんですよね。

ブロードウェイ散策のシーンもそうですよねぇ。（*＾＾*）
リカのことはありつつも、コウイチとヤラが２人で、お互いの技を見せ合いながら楽しんでいるということがしっくりくる。
特に「ウエストサイド」のところなんて、ふざけ合って挑発し合いながら、顔を見合わせて笑っているところとか、ホント楽しいです。（*＾＾*）

ブロードウェイ散策は、ダンスの振りが変わって残念がる声もよく聞かれますが、この新しい振りの方が、断然体力的には負担が少ないですよね。
と思うと、私は今回のも大賛成です。

特に、腰に両手をあてて、「１，２」でピタっと止まってから、「３，４」で、肩から肘にかけて前に２回出すところが好き。
ピタっと止まるところが（ステージフォトNo.９４です＾＾）、ちゃんと目線が客席で、満面の笑顔で、「うん♪うん♪」って、心の中で拍を数えているようで、可愛いんですよねぇ。（*＾＾*）
「新聞で大絶賛された！」とみんなで躍るシーンでも、あんなに人がいるのに、みーんながピタっと止まるところが可愛くって。（*＾＾*）
あ、この時、ヤラはちゃんとリカと目を合わせて躍っているんですよ〜。（＾＾）

リカの「コウイチのおかげね！」のセリフは、立ったまま言ってみたり、コウイチの横に座って言ってみたりと、前からの流れで公演ごとに変わっているんですねぇ。（＾＾）
あ、ベンチに座っている時のリカが、やたらコウイチとベタベタしているのは、気に入っていません！（笑）

ヤラがオオクラに「あんな劇場売っちゃえばいいんだよ！」と言うところで、ヨネハナがちゃんと「それはちょっと･･･！」って、止めていることに、はじめて気付きました。

そうだよねぇ。バクステの言い争いをあんなふうに冷静に止められるような人だもの。（＾＾）

ヨネハナは、オオクラにも、ヤラにも、コウイチにも意見できる立場の人なんだなぁっていうのがよくわかるような気がします。
長年の付き合いで、誰のどんな気持ちも理解できる。
だから、強く止められないけれど、黙って見過ごすこともできない、と。

そういうキャラがちゃんと伝わってくるから、暴走するコウイチに「走り続けるって疲れねぇか？」というセリフが突然出てきたわけではなく、自然な流れとしてしっくりくるんだな、と。（＾＾）

それを思うと、今年のヨネハナの感じならば、２幕のヤラの告白のシーンで、何かヨネがセリフを言う場面があってもよかったんじゃないのかなぁ。（＾＾）
唯一冷静に、カンパニーの動きが見えていた人なんですものね。

コウイチが「CONTINUE」を歌い始めるところで「あれ？」っと思ったのが、ヤラがM.A.Dの一人に向かって、「ほら。コウイチのところへ行って来いよ。」的うながしをしているように私は見えるのですが、どうなのでしょうか？
で、そのM.A.Dメンバーがその後、「うわ〜♪」という感じで、コウイチのことを見てるんですよね。

もし、その解釈が正しいとすると、「みんながみんなコウイチの魅力に惹かれて、自分から離れていく」という布石は、ここにもあったりするのかな？なんて。（＾＾）
うーん。でも、「リカがコウイチに近づかないように見てこいよ。」っていう合図にも見えなくもないので、真相はなぞです。（＾＾；（後日、ヤラが「リカを呼んで来い」と言ってリカに話しかけに言っていることがわかりました＾＾）

舞台に一人になったコウイチが、「追憶の雨」のインストゥルメンタルにのせてセリフを言うところ。（よそさまのレポを読んではじめて、「あれから半年」にセリフが変わっていることに気付きました＾＾）

セリフを言いながら、回転しているステージの上に乗る光ちゃんなんですが、今年はステージの回転が速いのでしょうか！？
やたら、光ちゃんがガクっとGを感じながら乗っているのが気になります。（笑）

●World Adventure
これまでのライバル役と違って、「スペイン」のところまでは、ヤラは本当に楽しそうに舞台に立っているように見えるんですよねぇ。
前述の通り、かなりのオーバーアクションではありますが。（笑）
「俺が！俺が！」っていうアピールはありますが、お話の中のヤラも純粋にステージが大好きなんだろうなぁ、と少しせつなくなりました。

光ちゃんのロープの降り方が変わったように聞いていたのですが、見ていてちょっと怖かったかも。（>_<。）

コウイチのロープのあたりで、もうヤラがかなりの立腹モードだということに、今日はじめて気付きました。

●バックステージ
ものすごくテンポが良くなっていました！（*＾＾*）

コウイチ兄さんは、かなり暴走モード。（笑）
コウイチがここまでやると、見ている人の多くは「ヤラ」に同情するかも。（＾＾；

これまで、コウイチばかり凝視していたのであまり気付かなかったのですが、ヤラがスペインに出られなくて怒りまくっていて、その後コウイチと一瞬即発の状態になった時、周りの人は、かなり「息を飲んで」２人の言い争いを見ている感じなのですね。（＾＾）

へぇ、と思ったのが、コウイチに諭されて、ヤラが答える「だから裏回って･･･」の語気は、そう強くないんですよね。
「反抗」とか、「自分の言い分の主張」というよりは、「コウイチに言われて、ちょっと自分が悪いような気もしてきたんだけど、引っ込みがつかなくなった」ように見える。

けどコウイチは、「その前にわかれって言ってんだよ！」って、すごく大きな声を出して、怒鳴ってしまうんですよね。

･･･ということに気付いたのは、周りの反応がそうだったから。（＾＾）
みんな、コウイチが怒鳴り出したものだから、ビックリしてコウイチの方をパッと見るんですよね。
みんなにしてみれば、「そこまで怒らなくてもいいのに、どうしたの！？」という感じのことだったんでしょうか。

その上、ヤラに「ステージに立つな。」とまでも言っちゃうし、「俺抜きで勝手にやれよ！」みたいなことまで言っちゃうし。
ヤラの「カンパニーをかき回しているのはお前なんだよ！」のセリフが、かなり的を得ていることのように感じます。

こうやってコウイチがどんどん自分から孤立していくとともに、カンパニーは拠り所を失ってバラバラに散らばっていくわけですね。（；_；）

●屋良っち伝説再び！？（１０日昼）
「セットが袖ふさいで出られなかったんだよ！」のセリフ。

それが今回、

「セットが袖…☆×％＠＆＃･･･っっ！！」

ってなっていました。（*＾＾*）

あんなシリアスなシーンなのに、客席に笑いが起きちゃったのが残念。
お客さんはもうちょっと我慢しなきゃいけなかったよね。（；_；）
何ごともなく、お芝居は続いていきましたが。

その後、２幕のコウイチが帰ってきた場面で、コウイチは「そういえばヤラはどうしてる？」
と聞く前に、

「俺とヤラが言い合いになった時、ヤラが何て言ったかわかったやついたか？」

と、１幕での屋良っち伝説のことをネタにしていました。（笑）

ヨネとマーチンは、

「さぁ。」
「たぶん中国語ですよ。」
「あいつ最近、中国語にはまってるんで。」

と、すかさず返す！（笑）

光ちゃん、「そっか。まぁ、それだけ頭に血が上っていたってことなんだろうな。」と、ちゃんと屋良っちをフォローしてあげていました。（*＾＾*）

●ジャパネスク
リカが敵側（夜盗？山賊？）に囲まれて果敢に戦ってから、逃げる時の姿がカッコ良くって好き。（*＾＾*）
すごく和的な感じっていうのかな？
さすが、カッコよく見せる魅せ方を知っていますよねぇ。

あ、それからこの場面に限らず、Ririkaさんのことを、何かの雑誌で「品のあるリカ像を作り出した」と評されていましたが、まさに私もそれが言いたかった！（笑）

どの場面、どの動きをとってみても、たとえ髪の毛を振り乱していても、裸足に豹柄の衣装でも（笑）、まったくRirikaさんのしゃんとした部分が崩れないんですよね。
「品」という意味では、光ちゃんとの釣り合いはバッチリだと思いますねぇ。（＾＾）

このリカの場面の次に、JACKさん？ロープに片足をかけてステージ中央まで飛んでくるお二方。
この向きにロープで飛んで来て、そっちに体は振られているでしょうに、その中で、ロープからすばやく自分で足を抜くのって、難しそうだなぁ、といつも感心してみてしまいます。（＾＾）
この２人の動きがあって、次の２台の戦車が霧の中から現れる演出が、ちゃんと生きるんですよねぇ。

オオクラがコウイチに真剣を渡した時、コウイチが言う「･･･オオクラっ！！」のセリフに、ずいぶん「非難」の響きのようなものを感じるようになった気がします。

１０日夜公演のヤラは、コウイチが「オオクラ！」と叫んだ時に、ほんの一瞬ですがニヤっと笑っていました。
その分、コウイチが階段落ちしてから、唖然とするより、すぐに泣き出していました。
「こんなつもりじゃなかった！助けて！」と小さな子が叫んでいるようでした。（；_；）

●ハムレット
光ちゃんの演技の入り込み具合がすさまじいですよね。

「生か死かそれが問題だ。」の、単純だけれけれども、１番重さを感じさせなければいけないところなんて、光ちゃん瞬きさえしていませんよ！
すごい！（＾＾）

「なんて情けない魂の持ち主なんだ」のセリフとか、ともすれば「自分の悲劇に酔う男」っぽくなりそうなところですが、「ああ！本当に情けない。いっそのこと消えてしまいたい！」っいう、崖っぷちに立った感がすごく伝わってくるようになりました。

●リチャード三世
ここの屋良っちの演技に、すっかりはまっています！（笑）

どうですか、このアン王女を「たぶらかしてやろう」とする「悪い男」の顔！！
なんて、魅力的なんでしょう。（笑）

やっぱりねぇ。目力ですよ、目力。
そのアン王女を見つめる目力の強さで、アン王女を落としてやろう！という野望を感じます。

こんな目で、じっと顔を見られたら、女の人はきっと弱いと思うぞ♪（私だけ？・笑）

●ロミジュリ
ここはRirikaさんの解釈だと思うのですが、ジュリエットからする「唇にキスを。」のキスが、歴代ジュリエットの誰よりも長い！

軽くこんにゃろ〜とも思いながら（笑）、深く役に入り込んでいるRirikaさんの心根を感じるので、「ま、いっか」と一人で納得。（*＾＾*）

短剣を胸に刺してから倒れるまでの演技も、さすがだなぁ、と思います。（＾＾）

●コウイチが帰ってくるシーン
９日夜では、光ちゃん、リカと再会してビックリしたあと、

「ちょっと待って！チャックが開いてるような気がする。」

と後ろを向いて確かめる。（笑）
リカは後ろを向いて笑いを耐える！（笑）

結局開いていなかったのですが、リカに抱き付かれた後も、「なんだよ！『開いてる気』がしただけだろ！？」と、しつこく言っていました。（*＾＾*）

１０日昼は、タイタニックネタ。
「オレがローズ！？」って。（笑）
その後「あ！イルカがいる！」など、船の上にいる演技をしていました。（＾＾）

コウイチ、ヨネ、マーチンとステッキダンスをするところ。
リカは、途中からは、にこにこ笑って見ているんですね。
勝手に、ずっと悲しそうな顔をしてると思っていたので、ちょっとびっくり。

で、途中で「あ！トモユキに知らせなきゃ！」という感じでハケてくんだ。
なるほど、なるほど。（＾＾）

１０日昼公演では、ステッキダンスが終わってから、大倉くんにステッキを直線で飛ばす光ちゃん。（笑）
「ひゃ〜！」とよける情けない大倉さん。（笑）
それを見て、「取ってくれよぉ〜。」と小悪魔光ちゃん（笑）

その後、わざわざ自分でステッキを拾って、もう１度投げなおす光ちゃん。
もちろん直線。（笑）
で、もちろん大倉さんは避ける。（笑）

すると光ちゃん、「こいつらはどんなふうにしても取るぞ！？」と、マーチンとヨネに１回ずつ投げる！
２人とも、自分のステッキを投げ出してまで、必死にキャッチ！！
マーチンだったかは「絶対に落としませんっ！！」とアピール。

その後、「じゃあ、次オオクラ！」という感じで、「オオクラ！取れよ！」と、縦回転をつけて投げた光ちゃんのステッキが、なんと大倉くんの方向へは飛ばずに光ちゃんの上に墜落。（>_<）

さぁ。そこで、焦ったのは、ヨネとマーチン！！（笑）
光ちゃんに怪我でもさせちゃいかんとばかりに、すぐ駆け寄る！

ヨネ「あぶねー！（オオクラの方を見て）お前ちゃんと取れよ！」
マチ「そうだよ！お前が取れよ！」

と、矛先がすべて大倉くんに。（笑）
光ちゃんの投げ方が悪かったのに、どこまでも光ちゃん至上主義なヨネ＆マーチンでした。（*＾＾*）

その後、光ちゃんがふわりと普通に投げて、大倉くんが無事キャッチした時には、客席から拍手が起こっていました。（笑）

そうだ。
この回のビリーは腕回しで調子に乗ったヨネとマーチンが、高速で腕を回しながから、ジリジリと光ちゃんの方へ寄っていっていました。（笑）
光ちゃんには「寄らなくていい！（笑）」って言われていましたが。（＾＾）

ビリーネタをやっている時に、光ちゃん

「ヨネやマチダ」

って、米花さんのことを「ヨネ」って呼んでいました。（＾＾）

１０日夜。
リカが「まだ誰かいるの！？」と入ってきて（←このセリフに、はじめて気付いた）、「あ゛ーーー！！！」と驚いた光ちゃん。

ところが急に「あ、ちょっと待って。」と、下を向きながら後ろを向きました。
「またチャック！？（笑）」と思っていたら、

「ポジションが悪い。」

ですって。（笑）
リカも後ろを向いて吹き出す。（＾＾）

光ちゃん、客席に向き直って、

「ポジションって言ってもベルトのことだぞ？」
「こうやって真ん中に♪」

と、ベルトをキュッキュッと治していました。（笑）

その後、リカに後ろから抱きつかれている時に、マチダたちがやってきて、「いや、これはだな。」と説明をし始めます。
その時も、「ポジションが悪くて。ポジションと言ってもベルトのことなんだけど…」で始まったのですが、珍しく光ちゃんなかなか言葉が出てこない！（笑）

「いや〜あの〜…えー…せ、説明するぞ！…えー、これはだな…」

と全然セリフが出てこなくて、大倉くんも思わず笑ってました。（笑）
ヨネとマーチンは真剣な顔つきで、普通に演技をしていましたよ。（＾＾）

でも、その後光ちゃんは動揺していたらしく、次に「そうだ。お前シェイクスピアの･･･」と進むセリフが、「そうだ。俺が入院していたころ」から始まってしまい、あれ？と思っていたら、「そう･･･シェイクスピアの･･･あの･･･」と、セリフがぐだぐだに。（＾＾；

オオクラは、いつものごとくビリーの後でヘロヘロに息を切らしながら言う、「やってるんだけどさぁ･･･うまくいってなくって。」のところににも、光ちゃんなんだかセリフをかぶせて言ってしまっていたような気がします。（＾＾）

「その銅像しゃべるから気をつけろよ。」とオオクラさんに突っ込みをいれ、テンポを取り戻したかのようにみえた光ちゃんでしたが、その後も「俺も早く･･･ステージに、立ちてぇなぁ。」のあたりも、妙に噛んでいました。（笑）

ガンバれ！こうちゃん！（笑）

●Why　don't　you　dance　with　me？
ここの、ヤラを見るコウイチの目の優しさったらどうですか！！（*＾＾*）

途中、ヤラがコウイチを見上げて、コウイチが「どうぞ」という感じの手のジェスチャーをするところは、お互い技を見せ合っていた、１幕のウエストサイドのシーンを思い出します。（＾＾）

この「一緒に踊りさえすれば、すぐに昔の関係に戻れる２人」がたまらないですねぇ。

１幕「World Adventure」のタップのシーンでも感じましたが、２幕のこのシーンを見ても、「コウイチ」と「ヤラ」だけでなく、「ヨネハナ、マチダ」とも、「ヤラ」は仲が良かった、対等な付き合いの幼なじみだったんだ、ということがよく伝わってきます。
「M.A.D」と「ヤラ」も、これまでのライバル役より、より「対等」に近いですよねぇ。（＾＾）

ヤラの気持ちの「ギリギリ感」がダンスにも出ているだと思いますが、ダンスの後半部分、屋良っちは相当キツイ感じです。
演技もあると思いますが、もしかして、本当に体もキツイのかなぁ、とも思ったり。（＾＾）

●告白シーン
「好きなやつが振り向いてくれない苦しみ」のセリフのところで、ヤラはしっかりコウイチの背中を見つめています。

そうだよね。そうだよね。（；_；）
本当は、コウイチに認めてもらいたかったんだよね。（；_；）

リカに「俺のことを殺してくれ」とナイフを渡すヤラ。
そのリカに、実際にナイフを向けられて、すっごく心臓をドキドキさせているのがわかるんですよね。（＾＾）
リカが心境を話し始めた時も、リカの顔をじっと見つめながら、リカの言葉にじっと耳を傾けて、ずっと心臓はドキドキしてる。

でも、リカが「コウイチ。あなたは病院で息を引き取ったの！」と言った瞬間、ヤラの顔色がサッと変わるんですよ。
セリフにして「･･･････････え？」という感じかな。（＾＾）

それは、自分の心中を吐き出すことに全力を傾けていたヤラが、急に意識がコウイチへと飛んだ瞬間。

「そんなことあるはずない。早く誰か間違いだと言って欲しい。」と言わんばかりの表情で、リカの告白の続きを、一言ももらすまいと聞き入るヤラの演技が好きですねぇ。（*＾＾*）

コウイチが死んだとわかってからのヤラのボロボロ具合が、日を追うごとに激しくなっているような気がします。（＾＾）

「ウソだよな！？」って、本気でオオクラやマチダたちに掴みかかりにいってますし、泣き崩れてからが、本当に崩れ落ちてます！って感じで。

コウイチに立たせてもらって、「一つ傷つけば･･･」の言葉をもらって、やっと正気を取り戻し始めるんですね。（＾＾）

●What　１０　wanna　say
ここのRirikaさんのダンスがカッコ良くって、よく目がいってしまいます。（*＾＾*）
光ちゃんも、屋良っちも見たいのに〜。（笑）

手をぐーにした片手を体の前に持っていって、顔をカッカッと上げ下げする動きや、横を向いて歩くようなステップのところも、上半身をぐるっと回すところも、Ririkaさんは、ちゃんと視線が安定して正面を向いているので、切れがよくてカッコいいですよねぇ。（*＾＾*）

ヤラの「いくぞー！」の、「ぞー！」の伸ばしが、日に日に長くなってきたように思います。
決まってます！！（*＾＾*）

●最後のショー
怒涛の太鼓から最期を迎えるシーンまでの光ちゃんが「壮絶」の一言。

本当に、何がこの人を動かしているんだろう、と思う。
「気力」のみでステージに立ち続ける光ちゃんは、まさに「コウイチ」そのもの。

日本の美学とも言える散り逝く前の、最後の輝きの美しさ。

最後にもっとも美しく咲きほこる「桜」のごとく。
夜空に一瞬だけ強く美しい光を残して散っていく「打ち上げ花火」のごとく。
燃え尽きる前にもう一度輝きを増した後にぽとりと落ちる「線香花火」のごとく。

光ちゃんから放たれるエネルギーの、そのあまりの強さに、本当に胸が締め付けられました。（>_<）

●大太鼓ソロ
９日夜公演では、相当光ちゃん腕が限界だったらしく、うまく粒を揃えて叩けずに、両手のバチが当たってしまうなど、少しヒヤっとしました。
この時はホントにバチを飛ばさないようにするだけで精一杯なんだろうな。（；_；）

続く１０日昼公演でも、光ちゃん、和太鼓ソロで手が絡まってたなぁ。
これまでの２００７年SHOCKではそんなシーンを１回も見たことがなかったので、光ちゃんの疲労度が推し量られます（>_<）

１０日夜公演では、完璧にきまっていましたけどね！（*＾＾*）

●ラダーフライング
ラストで、光ちゃんが組んだ梯子の上に着地するところ。
９日夜公演は場所がずれてうまく梯子のてっぺんに上れず、音楽の決めに間に合わない感じだったんですね。

１０日昼はうまくいきましたが、梯子を組んでくれている人たちが、毎回必死になって、光ちゃんが安全に美しく決められるようにしてくれている姿に胸を打たれます。

●夜の海（１０日夜）
「夜の海」でのリカのセリフが変わっていました。
これまでは「これからも私は現実から目を逸らさずに」というような言い回しだったと思うのですが、「これからもずっと現実を受け止めて」という言い方をしていました。

ここのセリフは、他と比べて説明的過ぎるというか、語句が生々し過ぎる感があったのですが、「現実を受け止めて」になって、ちょっとマイルドになったかな。
（でも、その後観た公演では、元のセリフに戻っていたので、この日限定のセリフ変更だったのかも＾＾）

●大桜
コウイチに泣きつくヤラに、最初に声をかけるのがヨネハナというのも、ここまで感想を書きながら、これまでのヨネハナの姿をずっと思い浮かべてきて納得です。（＾＾）

この、光ちゃんを運ぶヨネハナさんがすっごい「愛」なんですよねぇ。

頭の方を抱えているので、自分の顔と光ちゃんの顔がすごく近い！
もうねぇ、ちゅーできそうな距離です！！（＾＾）

運んでから地面に下ろす時も、最後まで頭に手をそえて、そっとそっと下ろしてあげている。
去年の米花さんも、足の方を持って運んでくれていた光ちゃんを、下に下ろした時に少し上がってしまったズボンの裾を、ちゃんときれいに整えてくれていて愛を感じました。（*＾＾*）
今年も、愛しそうに運んでくれて嬉しいです。（*＾＾*）

●CONTINUE
「時間が来たようだ」からのコウイチの声の音量も、席によって聞こえ方が違うかな？（＾＾）
でも、去年より大きくエコーをかけてあるのは確か。
んー。私には、結構大きくわんわん響いて聞こえるのですが、もっとさらっとしていても良かったんじゃないのかなあ、と思います。（＾＾）


●●●

以上。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m（ _ _ ）m