試合は、とてもレポと呼べるものが書けないので、私が印象に残ったこと、感じたことを書き留めておきたいと思います。主観バリバリですので、お気に障る部分も多々あるかと思いますが、そこはこうじゃないと思うよ、というご意見や、ご質問などしていただければ、ご返答させていただきますので、よろしくお願いします。m（ _ _ ）m

まず、姫ファンの方が現在一番気にしておられるのが、姫のポジションについてだと思います。この日もリベロはメグ。姫は控えのアタッカーです。（＾＾）

この現在のチーム状況に関して意見を述べるのは、やっぱり実際に自分の目で確かめてからでないといけないな、ということをまず感じました。私個人の意見では、現在のJTのチームとしての立て直しを図るには、今のパターンがベストに近い状態ではないかと思いました。

★★★ リベロメグ ★★★
まずは、この短期間でサーブレシーブがぐんとよくなったメグの頑張りを思いました。現在のスタメンの中で、一番サーブレシーブが安定して見ていられるのが、チカさんとメグでした。
となると、チカさんは攻撃面での中心プレーヤーですので、本職のメグが受けるのがベストとなります。幸い相手チームはメグを狙って打ってきてくれるので（＾＾；、チーム全体としてサーブレシーブが良くなってくるのは当然ですよね。

メグのどこがよくなったかと言うと、相手が打ってくるサーブに対して、しっかり体が入るようになっていました。（＾＾）隣のポジションの人との境目に飛んできたボールでも、何の迷いもなく体を入れて、重心を安定させてボールを受けられるようになっていました。
前々回（だったかな？）の試合をライスコ観戦した時に出てきた「ノータッチエース」の表示の多さに、何度もガックリきたものでしたが、このあたりは修正が効いてきたのでしょうか。（＾＾）

よって、テンさんが足を一歩も動かさず、彼女の手にピッタリ返る確率はぐんと高くなっています。（実際に数字に出てきていますね）「上達した」ということもあるのかもしれませんが、本来持っていた彼女の力が発揮され始めてきたのかもしれません。（＾＾）

エリのキャッチも本当に堂々としてきて、おおっ！！と、驚くくらい、きれいにテンさんに返ることもしばしば。（＾＾）姫のキャッチの時に描く軌道と少し似ているような気がします。（＾＾）
私が「エリ！エリ！すごいよ〜。上手になったねぇ〜。（；；）」と喜んでいたら、次の瞬間キャッチミスでエースを取られてしまいました。（＾＾；ごめん、エリ。騒ぎ過ぎました。(>_<)
階段は一度に２段登れるものじゃないんだよね。一歩一歩確実に、だよね。（*＾＾*）

依然として残るメグの技術的な課題はスパイクレシーブですよねぇ。(>_<)
もう完全に足が止まっちゃってるんですよ。
これは身体的な能力である反射神経とか、練習不足とかいうことではなく、たぶん「一瞬の判断」ができていないところにあると思うのです。実際、飛んできたボールと逆方向に動いていたこともありましたし、コースに入っている時は難しいボールでもちゃんとあげられているんです。

全日本の試合で、姫がナイスレシーブをした時、解説の方が「すごい反射神経ですね。」というようなことを言うと、いつも中田さんが「ナイス読みですね。」と言い直されていたことを思い出していました。
ブロックでコースは絞れはしますが、それでも攻撃のパターンというのはいくつでもあります。体を動かす信号は、自分の中からの「一瞬の判断に基づいた次の信号」が出ないと動かないわけですから、相手の攻撃を読む「一瞬の判断」がカギを握るわけです。

テンさんや姫のレシーブ能力は、一番には、地道で半端じゃない練習量の上になりたっていると言えます。
しかし、相手の裏をかき一瞬の判断で攻撃を組み立てていく役割のテンさんと、小柄なアタッカーとしてどのように相手の高い壁を振っていくかを考える姫は、裏を返せば、相手の攻撃を読む能力も非常に高いと言えるのだと思います。
とは言っても、完全に読んでいるのではなく「確率的に高い方」へ、「一瞬の判断」をして、くらいついていける能力がずば抜けて高いのではないか、と。（＾＾）

「足が止まる」「足が動く」の違いはここにあるんじゃないのかなぁ、と素人ながらに考えていました。

しかし、テンさんのレシーブは本当にすごかった！！(>_<)ボールが飛んで行くというより、テンさん自身が飛んでいっているような感じでしたから。（＾＾；

結論として、今のＪＴのディフェンスは「どれだけブロックでがんばれるか」で勝敗が分かれると言っても過言ではないと思います。（実際の結果がそうでしたものね・涙）

★★★ なぜエリと谷口隊長だったのか ★★★
サーブレシーブが安定してきたのになぜ点が取れない！？
私が考える課題は二つ。･･･というか、私が考えなくても誰でも気づきますよね。（＾＾；

サーブミスの多さ（←致命的・涙）と、アタッカーの決定力不足（とくにミス）。

サーブミスの多さは、ここであれやこれや言ってもなんともなるわけではありませんが、この日チカさんは、サーブを打つ時に、思いっきり後ろまで下がるように工夫をしていました。いつものポジションで打とうとして、はっと気づいて慌てて後ろまで下がるという時も。（＾＾）

私はアタッカーの決定力不足は、完全に「メンタル」な面からくるものだと見ています。特にエリと谷口隊長の心の揺らぎは、すぐにプレーに出ているように感じました。(>_<)

ベストを言えば、エリ自身が本人の精神力で、１ゲームの中で、気持ちを立て直せるようにしてなって欲しい。
けれど、今のエリにはサーブレシーブ、レシーブ、ブロック、スパイクと、きっとブラジルでプレーをしていた頃よりも、拾い範囲での活躍を求められ、レシーブに関しては相当の苦手意識を持っているように思います。
気持ちがノっている時はいいのですが、一度弱気になると取れるボールも取れなくなってしまいます。(>_<)

練習の時のエリのスパイクって、ちょっとやそっとじゃ取れないような迫力があるんですよねぇ。（誰でもそうなのかもしれませんが＾＾）「なぜそのスパイクを試合で打ってくれない（；；）」と思わず思ってしまいましたが･･･。
でもこれってやっぱり、技術的なことではなくて、メンタル面。「気迫」の違いなんだと思います。

そのエリが１セットが終わるまで気持ちを持続させていられるか。チームの体制が悪い時に、自分が後衛に回り、自信をもってプレーができるか･･･。残念ながら、今のエリにはそれがとても難しいと思うのです。

今、コートに立つエリを、メンタル面で一番に支えているのは、アップゾーンにいる姫だと思います。（*＾＾*）
自分のチームが２０点付近になると、エリの背番号の札を持って、ベンチに出陣する姫。

姫は、タイムアウト時にアップを早々に済ませると、円陣を組むメンバーの輪の外にそっと寄り添い、エリの背中をポンポンポンと叩いてあげています。（*＾＾*）たったそれだけのことなんですけどね。（＾＾）
私には、「私がちゃんとついているから。練習の通りプレーするのよ。」というメッセージに感じました。（*＾＾*）

そして交代の合図が鳴り、姫と交代するエリ。
笑みまでも浮かべているような二人の穏やかな表情を見ていると、姫は「これまで以上の働きをするから後はまかせて。」、エリは「次にコートに戻った時には、また１００％の状態で戻るから。」と、まるで約束を交わす儀式のように、私には感じられました。（*＾＾*）

それから谷口隊長との交代のことですが･･･。私は、ライスコ観戦をしていた時から、姫と谷口隊長の交代の意味がつかめないままでいました。

けれど、実際に試合を観て納得。
隊長はやっぱりＪＴマーヴェラスを率いる隊長なのです。隊長が元気で走っている時はチームが走っている時。しかし、隊長がミスを出した直後のプレーは、本当に不安定です。（私が相手チームなら、まずミスを出した後の隊長を狙います＾＾；）隊長のメンタル面での揺らぎは思いっきりチーム全体に伝わります。もうこれ以上は･･･、というところで、姫との交代。
隊長は、さぞ悔しい思いをしているでしょうね。だからこそ、再びコートに入った時には、もう一度マーヴェの隊長として闘志を燃やし、戻ってこれるんだと思うのです。（*＾＾*）

★★★ チカさん ★★★
ＮＥＣ戦で、ゲスト解説の葛和さんに「熊前はストレートに打った方が決まると思うんですけどねぇ。」と言われていた通り、初めクロスに打っていて決まらなかったスパイクも、その後は何本もストレートで抜いていましたよ！（*＾＾*）
最初クロスに打っていた時は、すべてリベロか吉澤さんがその位置に入って、拾われてしまっていました。（＾＾；

チカさんがサーブのスタイルを変えてきたのは前述の通りですが、ゲーム中ミスをした選手に、「今のは私が拾うボールだったのから、悪いのは私！さぁ、次行こう！」というふうに、自分の胸を手で押させてうなずきながら、ポジショニングの確認をし、そしてチームの流れを沈ませないようにしている姿が印象的でした。

私の目には、姫とチカさんとの関係は「頼れる戦友」のように映っています。（*＾＾*）
姫がコートの中にいない中で、チカさんはチカさんなりのやり方で、２倍も３倍もがんばって、必死にチームをまとめようとしているんだなぁって。

★★★ アタッカーユウ ★★★
試合を観ていてふと感じたのですが、実はアタッカーとしての姫の可能性をつぶしたくないと、一番に思っているのは、テンさんなんじゃないのかな、って。

姫がリベロの時は、テンさんと姫はほとんど会話を交わしません。お互いの信頼のもとに、お互いが出した答えを信じてプレーをしているように思われます。
けれどテンさんは、姫がアタッカーで入った時には、タイムアウトやコートチェンジの時、時間いっぱい使ってまで、一生懸命姫に指示（アドバイス）を出しているんですね。

そして、姫が前衛に上がり、レフトのオープン攻撃になった時の、テンさんのブロックフォローの必死さ。
他の選手の時ももちろんそうだとは思いますが、姫がオープンの状態になった時には、絶対にブロックにかかるのを覚悟でそのフォローを全身で受け止めてくれているのがわかるんですよね。(>_<)（そんなテンさんの覚悟をよそに、姫はパンチ力でブロックを吹き飛ばすか、ブロックアウトを取っていましたけどね*＾＾*）

私は、その時のテンさんの表情を見た時に思ったんですよ。（＾＾）口には一生出すことはないと思うけれど、アタッカーとしての姫をこの世の中で一番応援しているのはテンさんなんじゃないのかな、と。（*＾＾*）←その後バレマガ２月号で、姫のアタッカーとしての資質を信じる内容を、あっさり語っていたことが発覚（笑）

バレーという競技の中で、身長のハンディは相当大きいものがあるということが、素人の私にでもひしひしと感じられるようになりました。
相手のアタッカーは、テンさんと姫の上を狙ってきますよね。ブロックにかからなくてもコースは絞れているのかもしれませんが、後ろに拾えるレシーバーがいないＪＴのチーム状況では、やはりその部分は「穴」になります。（姫がブロックを決めた時に、一番喜んでいるのもテンさんですよねぇ。頭ポンポンしてるもん*＾＾*）
またスパイクを打つ時には、コンビを絡めない単調な攻撃では、まず「ブロックにかかる」ということを前提に突破口を探さないといけません。

「それでも！あえて！その壁を乗り越えてアタッカーとしての力を見せて欲しい。」

リベロという答えを出した姫の気持ちを受け入れながらも、そんなふうな心の叫びがテンさんにはあったのかも、と感じずにはいられませんでした。

姫がはじいたスパイクレシーブを、相手コートまで追いかけたテンさん。
そのテンさんを一番に迎えに行って、手をタッチする姫。
公式練習の中でも、テンさんが難しいレシーブをあげた後、姫がトスアップする練習もしていました。
チームで必要とされているレシーブ力を唯一持つ二人と、身長からのハンディとの狭間で、二人それぞれ、静かに、けれど強かに、闘っているのだと思います。

と、さて。ここまできてちょっと試合報告らしいお話を。

姫のスタメンを希望する声は多いですが、途中から入ってくる姫はですねぇ、相手チームにしたらやっぱり怖いですよ〜。（＾＾）エリのオープン攻撃なら気持ちの構え用もありますが、姫が前衛に上がったとたん、「いつどこから来るかわからない」という緊張感が相手チームに走るのがわかりましたね。（*＾＾*）

姫が前衛に上がってきても、すぐ姫にトスが上がるわけではありません。
その状態が続いた後、テンさんが姫に何やら耳打ち。「次来るか！」と相手チームはさりげなく姫をマークします。私も「次！？次！？」とドキドキしながら構えて見ていましたが、なんと姫はおとり。そこをチカさんや、谷口隊長が決める！！これには、完全に相手チームは振られていましたね。（＾＾）
そして、忘れたころに入ってくる姫の鮮やかなコンビ攻撃。一回、完全ノーマーク状態の時もありました！！（*＾＾*）

メグのキャッチが安定した分、姫がコンビを使える範囲が広がったからできることですよね。相手チームも観客も、「え？ここから？」という思いもかけないところから、あっという間に相手コートにたたきつける姫のスパイクは芸術的でさえありました。（*＾＾*）
以前、アジア選手権の時に、解説の杉山さんが「菅山選手のスパイクって鳥肌がたちますね」と言ってくれていたのを思い出します。
姫がスパイクを一本決めるたびに、会場の歓声はすごかったですよ〜。まるで会場がドドっと揺れる感じでした。（＾＾）

月バレだったかに「物が落下する速度はみな同じだから『滞空時間が長い』ということは本当はあり得ない。だが、重心の移動の関係で長く宙に浮いているように見えることがある」という説明がありました。
が、いえいえ。

姫って、本当に長く宙に浮いていると思いますっっっ！！（キッパリ・笑）
実は、本当に妖精かもしれません。（妖怪かも！？・笑）

レフトからすっと真ん中に入って、自分の進行方向とは逆に打つスパイク（自分は中に流れながら、振り向くようにしてレフト方向に打つスパイク）を見た時には、「おお！テレビで見たやつだ！！（*＾0＾*）」と、妙にはしゃいでしましました。（笑）

そんなカッコいい姫ですが、サーブレシーブを受けるフォーメーションを作る関係もあるのでしょうか。何度もローテーションを間違えまくっていました。（笑）思いっきりサーブを打ちに行ったら、違う人の番だったり。（笑）
そんなおちゃめなところと、レシーブやスパイクを決めまくる姫とのギャップがたまりませんよね〜。（*＾＾*）

結局、試合は負けました。

ブロックが機能しなかった、レシーブの粘りがなかった、大事なところでミスが出た･･･理由をあげるとすれば、いろいろ出てきます。。。
でも少しずつですが、チームの立て直しは進んでいるように思います。

これからもマーヴェラスが良い方向に進むことを願って。。。（*＾＾*）


★★★ 余談・猫まっしぐら！？ ★★★
この日の相手チームには当然吉澤さんがいます。
私はこの日一日で、「吉澤さん」から「チエちゃん♪チエちゃん♪」となったわけですが（笑）、本当に一つ一つのプレーに座布団を出したいぐらい、うまさがありましたよ。
「え？これを打つか？」というような、後ろから返ってきたボールを、相手コートに打ち付けた時には本当にビックリしました。ＪＴも打ってくるとは思っていなくて、誰も構えずに呆然としちゃっていましたけど。（＾＾；
相手チームにちゃんとコースに入ってレシーブしている人がいるなぁ、と思ったらこれも吉澤さんだったり。（＾＾）

前日のエピソードを他の方に聞かせていただいて、ますます姫＆チエコンビがツボってしまった私です♪
練習前、姫は他の人としゃべっている途中だったにも関わらず、チエの姿を見つけるなり一目散に近づいていって、二人でかなり長く談笑していたそうです。さながら猫まっしぐら！？
この日は敵だったけれど、私にとっては心ほっこりエピソードでした。（*＾＾*）


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長々とした、主観バリバリのレポを最後まで読んでくださいまして、どうもありがとうございました。m（ _ _ ）m