まず、「なぜ負けたのだろうか」ということに絞っての感想を思いつくままに書きます。

チーム全体のプレーの印象として、マーヴェがバタバタだったのに対し、デンソーは非常に堅いプレーをしていたように思います。
デンソーは、マーヴェに対する攻守の対策も徹底していましたし、キャッチが入ったらこれでいく！という、練習でやってきたことをそのままの形でなぞるように出せていたのではないかと。

一方、マーヴェは、激励会の時に「まだ合っていない」と私が感じたものが、今日の時点でどれだけチームとして固まってきていたのかは、ミヤビちゃんが抜けてしまった今、知ることができなくなってしまいましたが、今日は、個々の能力でやっと点を取っていったという状況で、スパンと気持ち良く、練習通りの形を再現できた場面は、ほとんどなかったのではないのでしょうか。

デンソーのマーヴェ封じは徹底していて、「マーヴェを倒すため」のシュミレーション練習を、相当積んできたことが伺われました。

まずは、徹底したケニー封じ。
デンソーチーム全体から「今日はこれだけはやり抜く！」という執念がひしひしと伝わってきました。
ケニーをシャットするたびに、デンソーの監督さんのガッツポーズがすごかったです。
いつもだったら、ケニーにボールが上がったら、「お願い！頼みます！」という気持ちになりましたが、今日は「ダメ！ケニーに上げては危ない！」と思ったほどでした。

どんなに能力の高い選手でも、２シーズン続けて同じ外国人選手を採るチームが少ないわけが、なんとなくわかったような気がします。
これからは、昨シーズン以上に、ケニーに攻撃パターンは完全マークされている、ということを前提にした、新しい攻撃が必要になってくるのだと思います。
ケニーにとっては、正念場のシーズンになりそうですね。
今日は、ケニーが詰まってきた場面では、リッちゃん、シンちゃんの二枚替えを考えているような采配も見られました。

今日のマーヴェは、デンソーの攻撃に対し、まったく同じパターンで点を取られた場面の多かったこと！
特にテンさんが、相手チームレフトの正面に来たローテで、もう憎いくらい徹底してテンさんの上を狙われ、かなり連続して点を取られた場面もありました。
逆に考えれば、「デンソーの次の攻撃はレフトから」とある意味、見え見えであったのに、なぜマーヴェが途中でその対策を見い出して修正できなかったのかが、はがゆいです。

そんなふうにブロックの上を突かれる時もあれば、マーヴェの前が高くなるローテの時には、きっちりブロックの手に当てて外に出されたりと、マーヴェの武器とするところを逆手に取ってやられてしまいました。

それから、これはあくまで素人目の判断ですが、デンソーセッターの、横山さんのトスのスピードが、ぐんと速くなったように感じました。
トスが速くなるということは、もちろん攻撃も速くなるということで、本来マーヴェの十八番であるべき速い攻撃を、バンバン相手に決められてしまった悔しさが残りました。

と、こんなふうにデンソーに、徹底してマーヴェの武器を封じ込められ、さらに自分たちで自分たちの首を絞めてしまったのが、流れを切ってしまうサーブミスと、キャッチの乱れ。
スタッツを見ると、姫のこの受数の多さと成功率の低さを考えると、もしかして姫、狙われた･･･？（＾＾；

デンソーのサーブは、特別強かったり、特別揺さぶったりしていたわけでもないのに、姫をはじめ、なぜかみんな乱されていました。
「よし！入った！」と、良い体勢で正面からキャッチしたボールでさえも、ボールが手を離れると、「あれ？」という方向に飛んでいったことが多かったです。

それだけ、デンソーのサーブの質が良かったのか、マーヴェが集中力を欠いていたのか、実際のところはわかりませんが、おそらく後者の要素が大きかったのではないかと・・・
これでは、「マーヴェらしい攻撃」もできるわけがないし、自ら、くもの巣に飛び込んでいく蝶のように、ブロックにつかまるのも無理ないですよね・・・（涙）

マーヴェがようやくデンソーの攻撃パターンもつかみ（やっとデンソーのセンターを止めるこちができるようになってきました！）、マーヴェらしさを出せるようになったのは、弟３セットに入ってからでした。
それでもデンソーは、でんと落ち着いていて、やろうと決めいたであろうことを最後までやり抜き、波に乗り切れないマーヴェをくだしていくのでした。

･･･とまぁ、なんだかマーヴェがズタズタだったようなことばかり並べましたが（＾＾；、今日の試合から、「まだまだ十分これからなんとかなる！」という確信も持ちました。
（１２V、１legの絶望感より下はないかと･･･）
決して、一人一人は悪くなかったですし、みんなでボールにくらいついていく必死さも伝わってきました。

姫は、フォローやディグも神がかったような動きもありましたし、なんと、２段のトスアップをオーバーで、しかもバックトスであげるという、新しい試みもしているようでした。
（むちゃくちゃカッコ良かった！！*＾0＾*）

アイちゃんや、チーちゃんが物怖じせず、果敢にがんばっている若い力も感じました。

今年もマーヴェは、チームが固まるまで、スロースターターの予感炸裂ですが、信じてついていきたいと思います。（＾＾）


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以上、観戦の感想でした。（＾＾）
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m（ _ _ ）m